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技術者ブログ

2022年9月19日
私の行う目の下のクマ(くま)、たるみ治療を受ける前に必ず目を通していただきたいこと-2

いわゆる”脱脂法”から始まった目の下のクマ(くま)、たるみ治療法の進歩・発展について

1.いわゆる”脱脂法”から始まった目の下のたるみ治療

先述の如く、私のクリニックの開業2年前に十仁病院渋谷分院で開始した目の下のたるみ治療は開業直前までに数百症例を越え、技術的にもある程度安定したので、いよいよこの方法を前面に打ち出して開業することになりました。

しかし当時私が行っていた方法は、いわゆる”脱脂法”と呼ばれるものでした。”脱脂法”とは、目の下のたるみの主な原因である下眼窩脂肪を目の裏側(下眼瞼結膜面側)から除去するものです。この治療を積極的に行っている最中、私はクリニック・ホームページを同時に立ち上げ、下眼瞼治療に関する記載を短期間のうちに精力的に行いました。

現在のホームページの基盤は、その頃記載した”脱脂法”に関する内容からほぼ成立してるせいか、現在でも私の下眼瞼治療は”脱脂”のみを行っていると誤解しているお客様も少なくありません。しかし実際は、症例数を重ねるにつれ年々治療方針・技術は改善し、開業当初行っていた”脱脂法”から大きく改変され、進歩・発展しました。

当初私の行った下眼瞼治療が何故”脱脂法”のみだったのかをここでご説明いたします。私のクリニック開業以前、世間では下眼瞼治療には皮膚切開法が一般的だったことは前述の通りです。しかし実は、当時から皮膚切開をせずに目の裏側から治療する”脱脂法”は日本に存在し、その技術を持つ医師たちは各々の施設で密やかにこの治療を試みていたのです。

開業前、私が勤務していた十仁病院・新橋本院にもこの技術を持つ医師がいましたが、当時この方法(”脱脂法”)の適応は極めて限定されていました。その適応とは比較的若年層(30歳代前半以下)で、目の下の膨らみが顕著な症例のみでした。

つまり、40歳代以降の目の下のたるみ症例にはこの治療法の適応がなく、すべて皮膚切開法が行われていたのです。また、若年層(10歳代後半以降)の目の下のクマ(くま)は、”脱脂法”も皮膚切開法のいずれでも解決出来ずに手をこまねいていました。

次に”脱脂法”の適応が限定されていた理由をここで説明いたします。”脱脂法”とは目の下の膨らみやたるみの直接的原因である下眼窩脂肪のみを抜去する方法です。比較的若年層症例では皮膚に十分な弾力性があるので、脂肪抜去のみを行っても、皮膚弾力性が抜去された脂肪による影響を相殺するため、図-1で示されたように治療後に皮膚が凸凹したり、新たなしわが発生することはほぼありません。

図-1

しかし中高年層(40歳代以降)以降では、皮膚弾力性がやや低下しているのみでなく、長年存在した下眼窩脂肪によるしわが形成されているケースもあり、”脱脂”のみを行うと皮膚の不整像やしわがかえって目立つ可能性があるのです。(図−2)そのため中高年層以降では、その当時”脱脂法”適応はないとされてきたのです。

図-2

私も開業以前は、先輩医師たちから上記説明を聞いてなるほどと思い、40歳代以降の目の下のたるみ症例には皮膚切開法を勧めていました。しかし皮膚切開法を勧たお客様の大半は、”皮膚切開をするくらいだったら、今のままで結構。”と治療を拒否する方々が後を絶たず、何とか皮膚切開法に変わる良い方法がないものかと、常にジレンマに陥っていました。

銀座CUVOクリニック目の下のくま治療について
銀座CUVOクリニック目の下のたるみ治療について

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