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技術者ブログ

2022年9月19日
日本アンチ・エイジング外科学会

今から3年ほど前、僕はアンチ・エイジング外科を扱う学会があるべきだと思うようになった。アンチ・エイジング外科とは、老化兆候を改善、予防する医療だが、従来まで内科的なアンチ・エイジング医療では内科的アプローチしか注目を浴びてこなかったが、最近になって、外科的アプローチもこの医療分野で非常に価値が高いことがわかってきた。以下にその主な理由を述べる。

アンチ・エイジングというキーワードから想像されるのは、中高年層の若返りや長生きのための医療であろう。だが老化予防の観点から見ると、アンチ・エイジングは20代前半から始めても決して早すぎることはなく、若年層世代とも深く関与する医療である。すなわち、アンチ・エイジング医療は美容医療全般を網羅するので、学問としても非常に幅広いと言える。

昔、秦の始皇帝は不老不死の薬を求めて世界中を探し回ったという。この例からもわかるように、健康で長生きをしたいというのは我々の本能であり、これを学問として体系づけ、より良いアンチエイジング法を見つける努力は非常に価値が高い。

アンチ・エイジング医療の根幹をなすのは、正しい生活習慣の維持であることは周知の時事であり、めざましい研究がこの分野ではなされている。だが美容外科領域でのアンチ・エイジング医療は、いまだ掘り下げられていない現状がある。

その主な理由は、従来まで美容外科が閉鎖的な医療だったことに他ならない。つまり、この医療が完全自由診療下で行われていて、安定した顧客獲得が困難であるため、外科手技情報などの開示により、競合他院への顧客流出を過度に恐れ、閉鎖的にならざるを得なかったのだろう。

だが実際は、情報開示を図り、美容外科全体のレベル・アップをしたほうが、この医療のマーケットの底上げや、活性化に繋がるであろう。その結果、患者ー医師間双方のメリットになる、いわゆる”ウイン・ウイン”関係が得られることが予想される。

逆に情報を閉鎖すれば、正しい手術法を知らずに治療を行う美容外科医が出現しかねない。万一その医師が不具合な治療結果をもたらすと、患者さんはその治療を行った医師のみならず、美容外科自体を完全否定し、そのクレーム(不満)が世間に流布されるようになる。その結果、業界全体が縮小し、我々美容外科医一人一人の首を絞めはじめるであろう。

“急がば回れ”ということわざにもあるように、安定した集客を得たければ、通常医療の如く業界自体の底上げが肝心である。そのためにもこのアンチ・エイジング外科学会を通して、美容外科医一人一人のスキル・アップを図ってゆくつもりである。

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