2022年9月19日
正しい美容クリニックの選び方−4
良質のクリニックに備わる条件とは
美容医療では高額治療費がかさむので、出来れば効率的に治療を受けたいと考えるであろう。また外見状のコンプレックスを解消するための治療なので、それを臨む人々は非常にデリケートならざるを得ない。
そのため、お客様たちはインターネット検索で出現する山のような数のクリニックからどの施設を選択すべきか当惑したという話を良く耳にする。そこで 今回は、私の経験から良いクリニックが保持する必須条件を列挙する。
1.クリニック独自の何かが存在する
-クリニック自体に特化する何かを有することは、そこに勤務する医師が情熱を持って診療している揺るぎない証拠となる。何故なら、他院にない独自のものを開発にあたって、その医師は並大抵ではない努力をしており、それは外科医にとって不可欠な集中力と熱意を有することを示すからだ。他院の二番煎じ、もしくは物まねの診療を行っている医師は努力不足であり、信頼性に欠けると言わざるを得ない。
銀座CUVOクリニック独自の目の下のくま治療
銀座CUVOクリニック独自の目の下のたるみ治療
2.医師自身がクリニック経営者である
-一見他者から分かりづらいが、クリニックによっていわゆる”オーナー(経営者)”と、実際に診療する医師が別のことがある。一般的に経営者は売り上げ優先でビジネスを展開しようとするが、医師は売り上げよりも患者さんに適切な診療を優先にすることが多い。
患者さんにとって適切な診療を最優先すると、無理、無駄な診療をしないことになり、売り上げ重視の医療と相容れない軋轢が生じ始める。このような2重体制ではクリニックの向うべき方向性に一貫性がなく、安定感を損ないかねない。その点、医師自身が経営者であると、患者さんを最優先にした安心感にある診療が可能となる。
3.治療料金体系が明朗、また、割引料金を広告宣伝の前面に出していない
-他院に行ったある患者さんから、広告宣伝で表示された安価な料金に釣られてあるクリニックを訪れたが、その途端、さまざまな理由をつけられて、広告より大幅に高額料金を支払わされたという苦情を聞いたことがある。広告宣伝に料金体系を掲載するのであれば、実際と異なる安価な料金を示すのではなく、本当に必要な経費を明示すべきであり、それがクリニックの信頼につながるはずだ。
初期治療料金を高く設定し、そこからディスカウントすることで割安感を引き出して顧客誘導しているクリニックがあると聞いたことがある。また、同様の治療を行う他院より割引して顧客を誘導することも常套手段ではあろうが、良好な治療を行っていれば、割引などを行わなくとも十分に集客されるはずである。やはり割引を行うクリニックには、割引をしなければ集客出来ないなんらかの理由があると疑わざるを得ない。
4.カウンセリング、治療、経過を診る医師が同一である
-大手クリニックには多数の医師が在籍するため、カウンセリング、治療、経過を見る医師がそれぞれ異なることがあるらしい。そういった際、万が一治療に不備があったとしても、治療を勧めた医師、実際に治療を行った医師、そして経過を診る医師が異なるため、その責任の所在が曖昧になる。
その結果、患者さんはたらい回し状態となり、たとえ満足な結果が得られなかったとしても泣き寝入りすることになりかねない。その点、カウンセリングから診療、経過まで同一医師が行う場合は、何が起ころうともその担当医師が全責任を取らねければならない。つまりその医師には多大な責任が生じるため、いい加減な診療は出来ず、十分な配慮をもって治療を行うことになるので、良好な結果が得られる可能性が高いはずである。