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2022年9月19日
当クリニックで行う目の下のクマ(くま)、たるみ治療(下眼瞼形成術)の特徴-2

目の下のクマ(くま)、たるみ治療(下眼瞼形成術)の歴史

美容外科は3000年以上前から古代エジプトで行われていた。鼻、唇の修正、さらには植皮術を用いた耳再建等の記載が古代紙、パピルスに記載されている。

眼瞼周囲の美容外科は紀元前400年頃のインドの記述、Susruta-tantraにに初めての記載があるが、眼瞼形成術は1818年、Von Graefeによって初めて体系づけられた。

1928年、Bourguetが後隔膜に位置する下眼窩脂肪の存在について記載した。さらに経結膜的アプローチ(皮膚切開を用いないで目の裏側から進入する方法)による下眼過脂肪除去術について述べた。

だがこの時点での経結膜的下眼瞼脂肪除去術(皮膚切開を用いないで目の裏側から進入する方法)の適応は、余剰皮膚がほとんどなく下眼窩脂肪が前方に突出した症例のみが適応であった。

そしてSir Archibald McIndoeが、1950年代に下眼窩脂肪の除去と一緒に皮膚切開法を用いる皮膚筋皮弁のリフトアップ治療を行ったところ、良好な結果が得られるようになった。この治療の人気は広がり、皮膚に余剰がある症例でも良好な成績が得られるようになった。

1990年代中半にはHamraが脂肪除去を行わず、眼窩縁靱帯を緩め、眼窩脂肪を眼窩縁に移動させることで、皮膚から突出した眼窩骨縁や、そこから鼻部に向かって伸びる溝形成を緩和させるという新手法を発表した。

だが皮膚切開法による目の下のクマ(くま)、たるみ治療(下眼瞼形成術)を行うと、下眼瞼縁の変形などの問題がある一定の割合で起こることが分かっている。

その主な原因は、皮膚切開時に眼輪筋に伸びる顔面神経末梢枝を損傷することで眼輪筋機能低下が発生し、瞼板が弛緩することで下眼瞼の外反傾向が起こるからである。

このように皮膚切開法を用いた下眼瞼形成術に伴う下眼瞼縁の変形や外反を予防するため、眼瞼縁外眼角部の支持処置の重要性が知られるようになった。

そもそも外眼角形成術や外瞼板抜去術は、外傷などなんらかの原因で発生した眼瞼縁の変形修正のための治療手技であった。近年これらの手技は、美容外科目的で行われる下眼瞼形成術にて、眼瞼縁変形の予防としての意義が証明され始めた。

1990年以降、下眼瞼切開法は中顔面の若返り治療としても用いられるようになった。このアプローチで広範囲に中顔面を剥離し、より大きな効果をもたらす治療が進化するにつれ、下眼瞼縁支持に関与する手法が中顔面挙上治療の中で重要な役割を占めるようになった。

一方、皮膚切開をしない経結膜的アプローチによる目の下のクマ(くま)、たるみ治療(下眼瞼形成術)は1928年のBourguetの発表以来、80年以上に渡り、ヨーロッパを中心に行われてきた。

また1970年代及び1980年代、北米にて数々の文献が発表されたが、ZaremとResnickの画期的な発表のおかげで、この手法が世界中で認知されるようになった。

経結膜的下眼瞼形成術の初期、この方法は若年層で脂肪のみが突出し、皮膚の弛緩がない症例のみの適応であった。近年その適応が中高年層にも広がり、多少余剰皮膚が存在する場合でも、良好な成績が得られるようになった。

特に皮膚切開法にしばしば伴う下眼瞼縁の変形等が発生しないため、その技術が確立されるにしたがい、この方法が大変良好であることが証明された。


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