眼瞼下垂症の手術法-1(腱板と眼瞼挙筋結合部位の露出)
後天性眼瞼下垂症の中で治療対象となることが多いのは、長期間のハード・コンタクトレンズ装用によるものです。
上瞼の縁(腱板)と上瞼を持ち上げる眼瞼挙筋との結合部が、瞬きをするたびに固いハード・コンタクトレンズの摩耗で次第に緩み、眼瞼下垂症を引き起こします。
手術法はイラストの如く上瞼の二重(重瞼)ライン上で水平切開し、腱板と眼瞼挙筋結合部位を露出します。
眼瞼下垂症の手術法-2(腱板と眼瞼挙筋の短縮縫合)
次に露出した部位で、弛緩した眼瞼挙筋腱膜を前転させ、イラストの如く腱板の内側、中央、外側の三箇所に縫合します。
眼瞼挙筋の前転短縮縫合を行う際は、眼瞼下垂の改善を確認しながら、正確に行います。この操作後、皮膚縫合を行い手術を終了します。