診察
写真-1のように、上瞼が両目の瞳の中央近くまで覆う中等度の眼瞼下垂を認めます。
経過
数年前から両上眼瞼の開きが悪くなり、上瞼が重たくなったことを自覚し始めました。肩こり、頭痛なども出現し、症状は疲労時や目を酷使した後の夜間などに悪化するようです。これらの症状の改善を求めて当クリニックを来院しました。
治療方針
両上瞼の皮膚の軽度たるみと、上瞼を挙げる眼瞼挙筋機能の低下を認めます。この症例は余剰皮膚の切除と、眼瞼挙筋短縮術を行いました。術中所見(写真-2)を観察すると、弛緩した眼瞼挙筋の存在が認められます。余剰皮膚は写真-3の如く切除しました。
治療後の評価
治療1ヶ月後の写真-4の如く、眼瞼下垂が改善されました。本人は目の開きの改善を実感し、眼精疲労、頭痛、肩こりが軽減したとのことです。