診察
目の下の脂肪量:両側外側にやや取り残しあり。
目の下の色素沈着:なし。
蒙古ひだ:なし。
身体所見上:異常なし。
過去の治療経験:他院にて二重切開法、目頭切開、目尻切開、目の下切開による目の下のクマ(くま)、たるみ治療。
経過
他院にて目の周りの美容治療を複数回にわたって受けました。
治療後に生じた目の周りの傷跡や目の下の内側の凹みが気に入らず、改善の余地があるかどうかについて来院されました。
治療方針
他院にて複数の治療を行っているので、目に生じた傷跡を修正するのは困難な症例です。ただし、目の下の内側の凹みの原因は、他院の目の下のクマ(くま)、たるみ治療が内側部位のみに行われたためと考えられます。そこで今回は、目の下の内側に生じた凹みを改善するため、過去の治療によって生じた内側の癒着剥離除去と外側脂肪摘出、および被膜解離を行うことにしました。
治療後の評価
治療前の写真-1,2を観察すると、両目の下の内側が凹んでいることがわかります。除去組織を見ると、通常摘出量の1/3程度の脂肪組織等が目の下、外側に存在していました。
治療1ヶ月後の写真-3,4を観察すると、治療前に比べて目の下の凹みが改善しています。このように一見治療困難に見える目の下の凹みも、目の下の内側、外側のバランスを調整することで大幅に改善できます。