バッカルファットとは、頬の深い部分にある脂肪の塊のことです。
皮下脂肪よりさらに深部の筋肉下にあり、咬筋と頬筋にはさまれるようにして存在します。
皮下脂肪は「体を寒さから守ったり、エネルギーを蓄えたりする」働きをしますが、バッカルファットは異なり、人がまだ類人猿として生活していた頃に必要だった脂肪と考えられています。
当時は現在よりも母乳を長期間必要としていました。
そのため、お乳を吸う筋肉と物を噛む筋肉の間の摩擦を軽減するために存在していたのでしょう。
現在では不必要な脂肪といえますが、退化することなく残存しています。