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美容外科ブログ

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アンチエイジング診療の外-25(アメリカ留学-2)

2006.07.28

なかなか進まない研究
研究はエイズ関連ウイルスが人に感染した時、何故病気を起こすかについて、遺伝子レベルで調べるテーマが与えられた。研究室のボスはアイルランド人で、最初の頃はとやかく言わずに、僕が研究に慣れることを気長に見守ってくれた。アイルランド人はお酒が大好きで、研究帰りにはマンハッタンのアイリッシュバーに立ち寄って、ギネスビールをボスと一緒に飲むのが日課になった。研究は最初の一年はなかなか順調には行かなかった。エイズ関連ウイルスの遺伝子の一部を増殖させて、それをいくつかに細分化して、人の培養細胞に導入してみた。遺伝子のどの部分がエイズのような病気を起こしているのか調べるのだが、そう簡単に答えは出なかった。そもそも遺伝子を細分化し、増幅させるのは至難の業だった。これが出来るようになるのに一年はあっという間にすぎた。ようやく、遺伝子を分離することが出来るようになり、今度はこの遺伝子を実際に細胞に導入することを試みた。これが出来るようになるまでに、さらに半年が経過した。この調子だと、ある程度の結果が出るのに相当の時間がかかることを思うと気が遠くなった。そんなとき、アイルランド人のボスは僕に「決して、パニックを起こしては行けません。まあ、リラックスしなさい。今日はこれくらいにして、ギネスビールを飲みに行きましょう。」と声をかけてくれた。マンハッタンにはものすごい数のアイルランド系アメリカ人が住んでいて、アイリッシュバーのギネスビールは本場の味と変わらないらしく、いつも多くの人で賑わっていた。この時のギネスビールの味が忘れられなく、それから僕はビールが大好きになった。実験の進み具合は今ひとつだったものの、ニューヨークでの生活には一年後にはすっかり慣れた。研究室には他にも日本人留学生がいたため、英語の上達が遅いことが気がかりだったが、特に何不自由なく暮らせた。食事は一人暮らしだったので、気ままに外食で済ませることが多かった。何しろニューヨークは人種のるつぼ、マンハッタン、イーストサイドの2、3番街にはありとあらゆる国の料理店が並んでいた。毎晩、中華、インドカレー、ポーランド料理、韓国焼き肉、アメリカピザを代わる代わる食べていると、飽きずに食事を楽しむことが出来た。値段もせいぜい7ドル(約1,000円)で、お腹いっぱいになった。
道路交通簡易裁判の経験
唯一の贅沢はニューヨークの街を車で乗り回したことだが、ある日、信号のある交差点で曲がろうとすると、警察官に呼び止められた。何事だろうと思って、車の窓を開けると、警察官が「君は今、信号無視をしましたね。」と言った。僕は「そんなはずはないと思うんですけど。」と戸惑いながら答えた。“ついに外国の警察官にまで、捕まる日が来たのか。”と内心がっかりした。その警察官は「あなたが罪を認めるか、認めないかはあなた次第です。もし、不服であれば、一ヶ月以内に控訴してください。」と言って去っていった。違反キッブを見ると罰金は1万円、貧乏大学院生の僕には厳しい出費だった。黄色信号の時に交差点で右に曲がっただけで、僕としてはどうしても納得が行かなかった。僕は控訴することにした。
控訴までの期間は一ヶ月、知人の弁護士に相談もしてみたが、控訴して認められるのはまず無理と言われた。でも、どうしてもあきらめることが出来ず、やるだけやってみることにした。控訴が行われた簡易交通裁判所はマンハッタンの北側、ハーレムの近くにあった。僕の順番がくると、女性の裁判官の前に立つと、隣には僕に違反切符を渡した白人の警察官が立っていた。ちらっとこの警察官の顔を見るのが精一杯だった。裁判官が「何か申し立てがありますか?」と僕に尋ねてきた。僕はつたない英語で「私はあくまで黄色信号に変わったときに右折しましたが、信号無視はしていません。」と答えた。裁判官はすかさず「右折をした時、信号が赤に変わったのは見えましたか?」とじっと僕の目を見て尋ねた。僕は蛇に睨まれたカエルのようにこわばり、「はい。赤信号が見えたかもしれません。」と反射的に答えた。勝負はその時点で決まった。裁判官は「あなたは違反をしました。」と僕に判決を下した。隣の警察官は最後まで何も言わずに立っているだけだった。たった1、2分の出来事であまりにもあっけなかった。悔しかったがどうすることも出来なかった。違反金を払うしかないと思って呆然としていると、僕の後に裁判を終えて出てきた若い白人の青年が喜びながら出てきた。僕が「判決はどうだったの?」と尋ねると「俺は無罪になったんだ。あんなのは運がよければ無罪、運が悪ければ有罪なだけさ。」と言った。簡易裁判所の掲示板を見ると、“判決に不服のある方はさらに上告できます。但し、上告のための料金は2万円です。”と書かれていた。僕はこの時点であきらめることにした。今思うとこのようないやな出来事も貴重な経験だった。実際にアメリカに住むと、旅行では経験できないその国の慣習を知ることが出来る。このような経験を通して、僕は日本以外でも通用する感性をつかんだ。

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