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新型コロナ・ウイルスの現状

2020年初頭にコロナウイルスパンデミックが勃発して以来早いもので1年以上が経過したが、日本を含めて世界じゅうにこのウイルスは蔓延し既に第三波が訪れ沈静化すると思いきや、この春新たに変異した新型コロナ・ウイルス中心に第四波が訪れようとしている。

 

昨年初頭、欧米で多くの死者が出現した際、真っ先に取り沙汰されたのがアビガン・レムデシビルと呼ばれるこのウイルス感染症治療薬で、世界中がこぞってこれらの薬を得ようと躍起になっていたのが記憶に新しい。

 

ところが昨年後半、通常のワクチン開発では考えられない短期間でこのウイルスに充分効果が期待されるワクチンが米国中心に完成したらしく、マスコミも治療薬の話題を取り上げることはほぼ皆無となり、その代わり連日ワクチンについて報道するようになった。

 

 

 

新たに開発された新型コロナウイルス・ワクチン

 

ところがこの新型コロナウイルス・ワクチンは、インフルエンザウイルス・ワクチンなど所謂、”不活化ワクチン”(弱毒ウイルスを体内注入するタイプ)とは全く趣が異なり、なんとこれまで人体使用されたことのない”遺伝子ワクチン”ということに驚きを隠せないのは僕だけではないはずだ。

 

通常ワクチン開発には最短で4年(おたふく風邪のワクチン開発)、平均でも10~15年が必要とされるので、新たな遺伝子ワクチンが本当にこれほど短期間(1年以内)で開発に漕ぎ着けられたのか懐疑的にならざるを得ない。

 

幸運にも僕は基礎医学研究に従事していた過去があり、その際ある程度の遺伝子操作を実際に行っていたので一般人よりこの分野の知識があるので、ここで簡単に遺伝子ワクチンについて解説しようと思う。

 

遺伝子ワクチンは、従来までのワクチンが感染力を弱めたウイルスそのものをワクチンとするのでなく、新型コロナ・ウイルス遺伝子の一部(m-RNA)を人体注入しこの遺伝子が人体DNAに組み込また結果、人体細胞がウイルス構造タンパクの一部を作り出すようになるので、そのウイルスタンパク質に対する免疫抗体が効率的に産み出され極めて有効なウイルス抑制効果があるとされる。

 

 

 

遺伝子組み換え操作とは

 

この話を聞くと、一見理にかなった極めて効果なワクチンのように聞こえるが、もう少し思慮深く考えるとこれはワクチンというより人体を用いた”遺伝子組み換え操作”と捉えることも出来、例えば寒さに強い所に育つトマトを作るにはトマトの苗木に寒さに強い植物遺伝子を注入するがそれと同様のことが、本ワクチンで人体に成されることとなる。

 

遺伝子組み換え食品は効率的に生産出来るので年々その生産量は増加しているが、それを食べる人間への影響、特にアレルギー反応などが懸念されているが、それを判断するには長期観察が必要なので現在のところその答えは以前不明である。

 

ましてや今回、人体そのものに遺伝子組み換えを行うのでその健康被害については疑わざるを得ないが、欧米ではこの半年間で既に何百万もの人々ががこのワクチン接種を受けているが、ある一定の割合でアナフィラキシーショックと呼ばれる急性アレルギー反応を示しているものの、それ以外の健康被害生じていないようである。

 

 

 

長期観察を欠いた本ワクチンへの警鐘

 

だが遺伝子組み換えを有する本ワクチンの本当の健康への影響を知るには少なくとも今後数年経過を追う必要があり、通常はそれを動物実験で行うのが一般的だが本ワクチン開発にはその過程をスキップしているのでより懸念が残るのだ。

 

いずれにせよ、本パンデミックの如く連日このウイルスの猛威がマスコミ過剰報道され社会を一般させる悪影響を受けている現在、そこに暮らす人々はその特効薬(ワクチン)を待ち望んでいただけに多くの人々がそのリスクを顧みることなく、まるで藁にでもすがるかの如く本ワクチン接種を受けている現状に僕は一抹の不安を感じている。

 

勿論僕も、本ワクチンが功を奏して本パンデミックが近い将来収束する日が来ることを願う世界中の多くの人々の一人であるのことに違いはないが、遺伝子操作についての知識をある程度有するだけに老婆心ながら本ワクチンがいったいどのような作用を有するものか接種前に知って頂きたいと思いで本ブログを記載した。

不意打ちを食らった世界

今年に入って僕のクリニックがある7階建てビルからテナントが2件、矢継ぎ早に退出するのを目撃し、その一つのテナントは同業者(美容医療・毛髪専門クリニック)だっただけに一層強い衝撃を受けた。

昨年からの勃発した本パンデミックは誰にとってもまるで”寝耳に水”のようであり、全く予想だにしない不意打ちで、それまで順風満帆、もしくは安定した将来を過信して大胆なビジネス経営・展開していた人々にしてみると、パンデミック後のこの一年は大変厳しいものとなったはずである。。

 

そしてこの不意打ち(パンデミック)に耐えきれなかった企業体は、大変残念だが上記テナントのように閉院せざるを得なく、それを客観的に見ながら”明日は我が身”と僕は気持ちを引き締めざるを得なかった。

 

 

意外にも底堅い美容医療需要

今振り返ると僕は開業医として2007年リーマンショックと2011年東日本大震災を経験し、その際、緊急性を要しない美容医療は真っ先に切り捨てられるだろうと覚悟を決めたが、不幸中の幸いにもその悲観的予想を裏切って、お客様たちがクリニックに足を運んで頂いた感動を決して忘れはしないのと、意外にも底堅い美容医療ニーズを確信したのだ。

 

勿論僕もこの大事態を全く予想していなかったが、実はこの数年増加一途にあった”インバウンド需要”(中国大陸からの来院者)が、何かの契機に一気に失われる日が近い将来来るだろうと覚悟していたお陰で、本パンデミックのダメージが最小限で食い止められているので、”勝って兜の緒を締めよ”との諺があるように、日々緊張感を持ちながらクリニック経営する意味を痛感した。

 

そしてこのブログを書いて”ふ”と想い出し、繰り返しにはなるもののここに書き留めておくべきと思ったのが、上記・前代未聞ピンチにこのクリニックを見捨てず暖かく見守って頂いたお客様たちがいたお陰で今の僕があるので、その恩返しは僕がこの医療を出来る限り長くやり抜くべきと悟ったことである。

 

 

パンデミックによる危機的社会状況

話しを本パンデミックの社会・経済的悪影響に戻すと、どうやらこのトラブルはリーマンショック・東日本大震災より明らかに社会的悪影響が強く、その理由はトラブル勃発から1年以上経過しても一向に終息せず、社会・経済状況はまるでボクサーがボディブローを食らい続けてフラフラになったのと同様である。

 

このウイルスによる健康被害は勿論深刻ではあるものの、それ以上に深刻になのがいつ戻るか分からない経済循環で、飲食・旅行業を筆頭に多くの業種で壊滅的ダメージを受け、売り上げが前年比の50%以下の企業体が続出しいると聞く。。

 

ここまで売り上げ減少に転じると多くの企業体が規模縮小、すなわち従業員を減らさざるを得なく、それでも持ち堪えられないと企業閉鎖、そうなると失業者が増加しその中には将来を悲観して自殺者が出現といった悪循環が始まり、新型コロナウイルス感染症自体より経済的損失による健康被害・死者増加が起こりかねない。。

 

 

ピンチ後のチャンス

本状況を楽観的に観るのは極めて困難であるが、その中に一筋の希望を見出すとするならば人類はこれまで何度もパンデミックを克服している事実から、本パンデミックも遅かれ早かれ必ず終息する日が来ることを知る必要がある。

 

そして、その日が訪れるまでこのサバイバルゲームのような状況を試練、もしくはトレーニングと捉えるべきで、この困難から抜け出しそれまで生き残った勝利者たちは強靱な能力・体力を兼ね備えているはずで、その者たちには明るい将来が待っているであろう。

 

突然途絶えたインバウンド需要

今から1年前の2019年末、当クリニックには大勢の中国人(インバウンド)顧客で溢れており、その頃は日本人顧客が0人、つまりお客様の全員が中国人の日が続くと、”もしクリニックに中国人たちが来なくなったら、私のクリニックは立ちゆかなくなるのでは?”と一抹の不安を感じていた。

 

そして昨年12月、中国武漢で新型コロナウイルス感染症(パンデミック)が勃発した途端、この感染症は瞬く間に広がり始め、2020年の中国旧正月(春節)の2月初旬には中国発・海外渡航が禁止となり、それ以来僕が常々懸念していた悪い予想が的中し、このインバウンド需要がパタリと途絶えてしまった。。

 

実は同様のパンデミックは、2011年にやはりコロナウイルス由来のSARS(重症急性呼吸器症候群)が勃発しており、それなりの人的被害を生じたものの、その勃発から半年後に収束へ向かった過去があるので、今回の新型コロナウイルスも同様に早いうちに収束するであろうと誰しもが高を括っていたはずである。

 

 

 

世界に拡散し始めた新型コロナウイルス

 

ところがそれ以降、新型コロナウイルスは3月以降アジアを越え中東、ヨーロッパ、そして北米へと広がり始め、これらの地域で猛威を振るい多くの感染者・重症患者及びそこから死に至るケースが続出し世界中を震撼させた。

 

だが通常冬に活発化するウイルスは気温上昇とともに非活性化する事が多いので、本夏までにこのパンデミックは収束すると誰しも予想したが、その期待は見事に裏切られ本夏第二波が到来する事態に陥った。

 

その後本パンデミックは、インド、ブラジルなど発展途上国でも猛威を振るい始め、12月初旬の現在、世界の感染者数は6千万人、死者数はもうすぐ150万人に達するほどの極めて感染性が強い、まさに100年前に世界を震撼させた”スペイン風邪”に匹敵する史上希にみる非常事態となった。

 

当然その社会・経済的悪影響は想像を絶する規模で世界じゅうを飲み込み、例えば旅行・航空産業は壊滅的打撃を受け、その関連企業で働く多くの従業員が休職・退職に追い込まれているのみならず、その悪影響はどの分野でも程度の差こそあれ少なからぬ被害を被っている。。

 

そして本パンデミック勃発以来、すでに一年近く経過したにもかかわらず、一向に収束しないどころかいまだ拡散し続ける状況に、誰しもが将来への不安と憤りを募らせているのがこれまえの経過と現状でである。

 

 

 

コロナ禍にある当クリニック状況と今後の見込み

 

さて当クリニックだが今年初頭の本パンデミック勃発以来、4月7日に発令された緊急事態宣言下も健康な方のみを対象に継続営業する方針を取り、その間私をはじめ、クリニック・スタッフは充分健康管理に留意しつつ、クリニックにお越し頂くお客様たちの健康状態に充分配慮を払いながら健康人のみを対象としてきた結果、本日(2020/12/1)まで誰1人本感染症に煩わされず通常通りの診療に成功した。

 

さて直接命に関与しない美容医療は医療としての優先順位が低いため、こういった非常事態では真っ先に来院を控えるので中国インバウンド需要の消滅のみならず、邦人集客も大幅減となるのを危惧したが、蓋を開けてみると勿論来客数・売り上げは例年より大幅減となったものの、健全なクリニック運営が充分成立する内容だったので、美容医療が今回のような前代未聞の非常事態下でも他医療負けないニーズの存在を知り安堵している。

 

さて、本パンデミックの今後については正直誰も正確なことを述べられない状態だが、約100年前に勃発した”スペイン風邪”では当時世界人の1/3が感染し最大で約1億人亡くなったが、この世界を震撼させた”スペイン風邪”も1918~1920年の2年余りで収束したことから、本パンデミックも治療薬・ワクチン開発なども功を奏し必ず近い将来、収束の日がやってくるはずである。

 

その日が到来するまで、当クリニックは人々の健康・幸せへの貢献を最優先とし、私、そしてクリニック職員たち自らの健康を確保しながら、安全・確実な診療を継続する所存ですので、皆様におかれましても充分健康に留意し、そして現状に決して悲観することなく、共にこの難局を乗り越えて行こうではありまんか。

今年初頭に勃発した新型コロナウイルス・パンデミックから既に8ヶ月以上が経過し、依然全世界的には猛威を振い続けているが、我が国の状況は感染者数こそ一定数で経過しているものの、世界と比較すればその重症・悪化率は格段に低くく、すでに”ウィズ・コロナ”と呼ばれようにこのウイルスと共存する道を模索し始めている。

 

その証拠に政府主導で”Go to Travel”, “Go to Eat”の如く、国民が旅行や外食に出かけるよう促進する動きが活発化し、実際シルバーウィーク・4連休には空港・各観光地も通常通りの賑わい・人混みが戻ったにも関わらず感染者激増は認めなかったので、日本に限ってこの問題はある程度収束段階に入ったといって良いだろう。

 

ただ今年10月以降の気温が一気に下がる秋冬シーズン、我々の免疫力は低下し感染しやすくなるので、インフルエンザ感染症とともに新型コロナウイルスも3月の第一波、7月の第二波に続き、もうじき第3波の来襲が予想される。

 

だが第3波を乗り切れば大半の国民がこのウイルスへの免疫力を獲得するはずだし、早くて今年末にワクチン摂取の可能性もあり、そうなると来春までにこの問題を収束させるのが現実的になってくる。

 

さて新型コロナウイルスによる実害を調べると、統計上通年インフルエンザよりも感染者数・死亡者数が低いにも関わらず、人類初となったこのウイルス・パンデミックの出現に我々が戦々恐々した結果、消費活動がほぼストップし、特に旅行業・飲食業を筆頭に多くの業態で未曾有の赤字を招いてしまった。

 

当然その悪影響は医療業界にも伝播し、眼科・耳鼻科をはじめ一般医療分野で軒並み患者数・売り上げが30%以上低下したようで、大経費がかさむ総合病院の中にはすでに経営破綻から病院閉鎖に追い込まれた施設も出てきており、安定企業筆頭だったはずの医療ビジネスですら予断を許さない状況となっている。

 

まして美容医療は我々の健康に直接関与せず、今回のような非常事態下では真っ先に優先順位が下がるので来院患者数・売り上げ減は必至であり、少なからぬ数の施設で厳しい経営状況に直面しているのは火を見るよりも明らかである。

 

ただ世の中の事象はまるで大海原の波が上下する如く、今年のような下げ底があればその後に必ず上昇傾向となるであろうし、だからこそ古くから”ピンチの後にチャンスあり”という諺が語られてきたのであろう。

 

当クリニックも例外に漏れず、昨年まで年々勢いを増していた中国大陸中心の”インバウンド需要”が突如絶たれ、その分患者数・売り上げも減少したが、不幸中の幸いにもこの”インバウンド需要”以前から長年培っていた邦人来院数が例年通りなので大変助かっている。

 

さて、最近世間の潮目が変わり始めたのか、本年初頭からすっかり雲隠れしていた”インバウンド需要”患者の紹介業者さんたちが来年への準備に向け、僕に取材・インタビューを申し込んできたことから、近い将来、また以前のような”インバウンド需要”復活の兆しが見えたのも事実である。

 

長い人類の歴史上今回のようなパンデミックの際は、それなりの人的犠牲を払いながらも集団免疫を獲得して人類は生き残ってきたが、”スペイン風邪”と呼ばれる前回インフルエンザ・パンデミックから既に100年近く経過し、今回また人類は新たなパンデミック(戦い)を仕掛けられた訳だが、間もなく訪れるであろう第3波を耐え忍んだ暁の来春には以前ように明るい社会が戻ることを期待しつつ、1人1人が健康に留意した日々を過ごすことを切に願っている。

新型コロナウイルスの経過

早いもので、昨年末に中国での新型コロナウイルス勃発から早くも半年以上が経過し、その間我々の社会・生活はこのウイルスに振り回され続けているが、ここで一旦、その流れを振り返ってみようと思う。

 

新型コロナウイルスが日本で猛威を振るい始めたのは今年3月中旬で、一時入院病床がその患者さんたちでひっ迫し始め、4月中旬頃にはピークを迎え重症患者・死者も激増したが、その間に敷かれた緊急事態宣言での自粛生活で感染状況は減速し、5月中旬にまでにほぼ収束した。

 

だが緊急事態宣言が開始した3月中旬からの約2ヶ月間、我が国の経済活動がほぼ停止したため、飲食店などのサービス業を筆頭に多くの業種で売り上げが激減、国は慌てて社会保障としての”持続化給付金(返済必要の無い補助金)”を困窮している中小企業に配布せざるを得なくなった。

 

そして緊急事態宣言が解除された5月下旬から、その間滞った経済活動の遅れを取り戻そうと、今度は”ウィズ・コロナ”と呼ばれるように、本ウイルスと共存して日常生活・経済活動を取り戻すよう国は積極的に働きかけ、特に破滅的損害を被っている旅行業を助けるべく、”go to travel キャンペーン”で国民に旅行を推奨したりもした。

 

その結果、今年6月に収束に向かっていた感染者数が7月を境に再び増加し、8月中旬現在4月の2倍まで膨れ上がり人々を震撼させており、最近になって再び緊急事態宣言を出すべきでは?との世論が半数近くまで占めているらしい。。

 

新型コロナウイルスが脅威は、本ウイルスの原型・コロナウイルスが冬期間の風邪ウイルスの一種で、2002年に勃発したSARSがそうだったように、冬(11月)に発症したものの半年後の7月には終息したにもかかわらず、本新型コロナウイルス(Coivd-19)は、夏のこの時期も再燃・猛威を振るい続ける感染力の強さに他ならない。

 

 

美容医療における新型コロナウイルスの悪影響

 

さて、このウイルス出現により我々美容外科領域でも大打撃を受け、特に中国からインバウンド需要を当てにしたクリニックは壊滅的ダメージを受けたり立ちゆかなくなっているであろうし、当クリニックも今年初頭までインバウンド需要がクリニック全体の3~4割程度を占めていたので、2月上旬にその需要が突如絶たれて以来、少なからぬ悪影響を受けた。

 

だが幸運なことに、5年以上前から次第に増加した中国インバウンド需要の以前から安定して越し頂いていた邦人顧客たちが、突如欠損したこのインバウンド需要の穴を次第に埋め始め、ここ最近、例年より顧客数は減じたものの、十分にクリニック運営が継続出来るまで客足が戻ったので、美容医療は想像以上に底堅いビジネスだと実感している。

 

さて今後の見通しだが、噂では今秋~冬には更に強力な新型コロナウイルスが猛威を振るう恐れがあるというので、残念ながら今後の見通しは決して明るいとは言えず、どのビジネスにも多難な状況が続くであろう。

 

唯一の希望は、本ウイルスに有効なワクチン・治療薬の開発だが、その開発には早くて4~5年、通常だと10年以上必要だとされるにも関わらず、本ウイルスの勃発からたった6ヶ月程度で既に開発に成功したとされるワクチンがどこまで信頼出来るか分からないし、むしろ製薬会社の売り上げ(利潤)優先のためのにわかワクチン開発ではと思わず疑ってしまう。。

 

 

美容医療の今後あるべき姿

 

なのでまずは我々1人1人が正常免疫力を保持しつつ、本ウイルスが収束に向かうまで末永く辛抱するしかなさそうだが、そんな過酷な環境下でも我々はビジネス(経済)を動かしてゆかねばならないのが現実でもある。

 

最近僕が診療しながら感じるのは、まるで戦時下の如く我々の健康を危険に晒し、更に経済的にも大打撃を与える状況下でも人々は美容医療に関心を示し、若さ・美しさ・健康的外見を求め続けるそのパワーである。

 

そして先日、古くからの日本人のお客様の1人が診療前にふと「たとえ明日命尽きると知っても、今日治療したいと思います」との発した言葉から分かるように、我々に備わった”美”の欲求は意外にも本能的であり、それがこのような悪条件下でも人々が美容治療を求める理由と思われる。

 

ただ当然好景気の時とは異なり、お客様たちは本状況下では売り上げ優先にしたり、効果の乏しい治療を回避して、本当に価値・質の高い治療のみを求めるため、”ホンモノ”でなければ生き残れない厳しい時代に突入したとも言える。

 

なので我々この医療に従事する者たちは、まさに”篩い”にかけられる状況に置かれたとも言える訳で、お客様を最優先にし、かつ価値・質の高い医療を提供出来るよう、今後一層切磋琢磨に努力すべきであろう。

依然猛威を振るう新型コロナウイルス

昨年末突発(ブレイクアウト)した新型コロナウイルスだが、我が国では6ヶ月を経過してほぼ収束に近づいたが、世界的に観ると南米・アフリカを中心に今だその猛威を振るい続けており、収束するどころか悪化していると、つい最近WHOが発表した。

 

今回のブレイクアウトを境にコロナ前後で我々の社会は分断されたが、誰しもがこのウイルスは、気温上昇とともに自然収束する季節性インフルエンザ同様そのうち収束し、収束後はまた元の社会に戻ると高を括っていたはずだ。

 

ところが、このウイルスは常夏熱帯地方でも気温と関係なく猛威を振るい続けており、この事はこのウイルスたいつでも何処でも感染する危険なウイルスであることを示しており、残念ながらコロナ前の世界が戻ることはほぼ不可能となってしまった。。

 

すなわち今後我々はこのウイルスと共存せざるを得なく、コロナ後の世界を嘆き悲しむ代わりにコロナ後世界にどう生きるか積極的かつ具体的な方策を立て、そこに向かって一刻も早くスタートを切らねばならないのだ。

 

美容外科の場合、昨年末まですでに5年以上中国人中心のインバウンド需要が年々増加し続け、その勢いが止まらなかったので、この中国インバウンド需要をあてにしたり依存しながらビジネス展開した諸施設も多かったと聞くが、そういった施設は今年初頭からのインバウンド需要断絶により大打撃を受け、まさにこの事を”寝耳に水”と呼ぶのであろう。

 

そして中国インバウンド需要に依存していたクリニックは、この”コロナ禍”が収束後のインバウンド需要再開を今か今かと期待しているだろうが、残念ながらその日が近日中にやってくる可能性はほぼゼロに近いと僕は予想している。

 

と言うのも中国は現在、新型コロナウイルス第二波に襲われており、北京で多くの新規感染者たちが出現し、事実上この街は再びロックダウン措置を敷いている案配なので、中国-日本間の一般人渡航は禁止状態は無期限継続するだろうからだ。

 

コロナ後世界への新たなスタート

また中国に限らず、世界じゅうの国々と日本との一般人の行き来は依然完全中断しており、最近になってようやくコロナウイルス根絶に至ったオーストラリア・ニュージーランド、そしてベトナム・タイとビジネス・ビザを取得した日本人ビジネスマンの往来可能が精一杯なのだ。

 

この現実はこのウイルスの感染力が非常に強く、場合によっては重篤化して命を奪う恐ろしい存在であることを示しており、この鎖国のような現状が打開されるには有効なワクチン・治療薬が使用可能になってからであろうと多くの専門家たちが口を揃えている。

 

だが、そのワクチン・治療薬すらいつ使用可能になるかも未定であり、たとえ使用可能になったとしても、果たしてどの程度有効なのかも全く分からない現状において、このウイルス収束を楽観視するのは禁物と言わざるを得ない。

 

したがって、コロナ後社会ではこのウイルスとの共存生活を可能とする創意工夫が必要で、例えば僕の業界を例に挙げると、中国インバウンド需要に依存してした施設はもう一度基本に立ち戻って、日本人需要を掘り起こすための最大限の努力を今直ぐに始めるべきである。

 

さて、東京の人口は増加の一途を辿り、その数は遂に1,400万人を越えたらしく、コロナ禍のこの期に及んでも都心部一極集中が継続しているが、それはこのような非常事態だからこそ、職が得られる可能性が一番高いこの場所に多くの人々が集まってくるのだろう。

 

だが逆の見方をすれば、都心部の人口集中はまたとないビジネス・チャンスでもあり、僕のクリニックでも去年まで3割近く占めていた中国インバウンド需要の穴埋めとして、新たな日本人顧客の需要掘り起こし努力をしてゆきたい。

“中国人インバウンド・バブル“の崩壊

2020年の幕開もクリニックは好調だったが、その理由を過去に追うとここ数年増加の一途を辿っていた中国人患者さんたちがその要因で、まずはこの件について振り返ってみようと思う。

2012年に勃発した所謂”尖閣諸島問題“の際、中国で反日運動が起こったものの、それが次第に収束するのに反して、今度は日本に向かう中国人の“インバウンド需要”が増加し、その勢いは年々強くなった。

 

そして美容外科領域でもこの“中国人インバウンド・バブル“の追い風を受け、特に昨年度は空前のブームだったが、そのような中、昨年後半から香港民主化運動が過激化し、中国の政情不安に誰しもが一抹の不安を感じていた矢先、昨年末突如として中国・武漢で新型コロナウイルス性肺炎が発症した。

 

だが、この時点で多くの人々はこの新型コロナウイルス性肺炎を、過去にたびたび発症し半年以内に消沈する新型インフルエンザや悪くてもSARSのような肺炎で、しばらく大人しくしていればすぐに収束するだろうと楽観視していた。

 

その後直ぐに2020年を迎え、日本では相変わらず中国人インバウンド・バブルが継続し、当クリニックも今年1月は前年比を上回る勢いで中国人患者さんの治療中心に行っていたものの、武漢で勃発した新型コロナウイルス肺炎は我々の予想を遥かに超えた強い感染力で、まるで強い風に煽られた火事の如く中国全土に広がり始めた。

 

そして1月末から1週間ほど続く2020年の”春節(中国旧正月)”期間までに、このウイルス性肺炎により多くの人の命が中国で奪われ始め、中国政府は武漢封鎖を行わざるを得ないほど深刻な状況となり、2月中旬以降、中国政府が海外渡航禁止令を出した途端、それまで毎日怒濤の如くクリニックにやって来ていた中国人の客足は“ピタリ”と息を潜めてしまった。。

 

それ以降現在(4月上旬)まで、それまで3~4年継続した中国人インバウンド需要は完全消滅し、中国語通訳者や他院からの情報によると、どのクリニックも中国人患者の客足が完全に途絶え、美容医療界の“中国人インバウンド・バブル”の完全崩壊が確実となった。

 

 

戻ってきた日本人の患者さんたち

実は過去の”尖閣諸島問題“以前にも当クリニックには中国人患者が来ていたが、その問題が勃発した途端、突如客足が途絶えたことを鮮明に憶えており、それ以来今回の“中国人インバウンド・バブル“も必ず遅かれ早かれ終焉をするだろうと、僕はその時が来る覚悟と準備を常に意識するようにしていた。

 

そして万が一中国人の客足が途絶えたとしても、クリニックを維持するにはなんと言っても日本人のお客様たちを最優先・最重要にすべき事を肝に銘じながら診療をしていた矢先に、突如今回の大騒動が勃発したのだ。

 

そして僕の予想が見事に的中し、上述の如く中国人患者さんは2月中旬から突如消滅し、当初この先どうなるかと不安を感じたものの、中国人が来なくなった穴を埋めるように、以前からお越し頂いていた日本人患者さんが戻って来てくれたのだ。

 

そもそも僕のクリニックは2005年の開業から丸15年、日本人患者さんを主体に診療を続け、たまたまこの5年間中国人患者さんが殺到していただけで、今回の“中国人インバウンド・バブル”が訪れる以前に培った日本人診療の基礎体力があったのが功を奏して、現在も患者さんが途切れるること無しにやっていけているのだろう。

 

 

当てが外れた“中国人インバウンド・バブル“投資

さて世間では、この“中国人インバウンド・バブル“をまたとないビジネス・チャンスと見込んで、さらに今夏開催予定だった東京オリンピック需要でさらに拍車がかかり、ここ数年銀座ではホテル建設などの不動産投資が加速したり、美容医療分野でも中国人富裕層をターゲットとした幹細胞による再生医療等に積極的投資をしたクリニックが後を絶たなかった。

 

ところが今回前代未聞の不測の事態が勃発した結果、当然これらの先行投資は焦げ付いたはずで、投資者たちはきっと今頃頭を抱えているであろうし、実際、中国人バブルを見込んで急増した美容クリニックも中国人患者さんが突如途絶えた今、売上が立たず大変な思いをしているとの噂を耳にしている。。

 

そして誰しもが、この新型コロナウイルスは季節性インフルエンザウイルスの如く、春に気温上昇すれば自然と消え去るだろうと高を括っていたはずだが、どうやらこのウイルスはインフルエンザより遥かに厄介で、季節性に収束しないことが明らかとなった。

 

また、大半の人々がこのウイルスに免疫力を有しておらず、理論的には全人類の過半数がこのウイルスに感染して集団免疫力を獲得するまで収束しないはずなので、医学的に免疫力を獲得するためのワクチン開発、もしくはこのウイルスを撃退する治療薬の開発が心待ちされている。

 

だが、ワクチン・治療薬の開発は今後最低1年間は必要なので、その間我々はこのウイルスと対峙せねばならず、つまり長期戦を覚悟する必要があるので、もし中国人インバウンド目当ての不動産や医療ビジネスが持ち堪えられないのであれば、傷が深くなる前に方向転換すべきかもしれない。

 

 

コロナウイルス収束後の美容外科

ではこのような過酷な時代に我々美容外科は生き残れないのかといえば、僕は決してそうではない考えるが、何故なら人々はこういった時期こそ内省、すなわち自らを振り返る格好の機会となるからで、自分の価値をより高めるには美容外科が大変有用だからだ。

 

自分を高める“自己啓発”は内面・外面双方に働きかけて行うが、美容外科的手法による外面への働きかは大変価値があり、なぜなら外面的価値を高めるとその働くいで自然と内面的啓発も起こるのが常である。

 

その結果、我々の幸せ度•充実感がアップするが、僕はこういった不測の事態こそ人々は自分自身の価値に興味を示し、外面的価値を直接高めるツールとしての美容外科により強い関心を示すだろうし、実際そのような日本人患者さんたちがチラホラとクリニックにやって来ている。

 

そしてコロナ収束後はコロナ以前の世界とは大きく異なり、その新たな時代は無駄なものが排除され、必要なものだけが取捨選択されるようになるだろうと僕は予想していて、美容医療でも得られた結果が恒久的かつ、愛着を感じるものであれば、コロナ後の激動の時代にもその価値が高く評価されるであろう。

 

コロナウイルスが猛威を振るい続ける4月上旬の東京で、この問題が早く収束することを祈りながら治療後の、ふだんより長く取れる休憩時間に今思うことを筆の進むままに記載してみた。

2005年に開院した当クリニックは、今年で丸15年とそれなりの歴史を積みかね、カルテ番号1から始まった患者数は現在11,000番を越えたので、年間約733名・月間61名・一日3名の新規患者さんにお越し頂いたことになる。

 

この数は一般医療では決して多いとは言えないが、自費診療で行う美容外科診療の場合、治療(手術)は原則的に一生に1度行う重要治療なだけに、過去15年間行ってきたこの患者数は概ね適切だったと判断している。

 

そして美容医療で最も困難を極めるのが集客だが、それは美容医療は一般医療と異なり、痛み・苦痛を伴う外傷・病気や命に関わる疾患を扱うのではなく、あくまでQOL(生活質の向上)を追求する緊急を要しない医療だからだ。

 

従って、美容外科で集客に必要不可欠なのは広告宣伝とされており、僕のクリニックでも特に開業当初は、その存在周知のための広告宣伝を積極的に行ったが、当時ネット広告隆盛の時代の波に乗り、極めて効率的な集客が出来たのはとても幸運だった。

 

そしてこの時代、多くの医師たちがこの医療に参入するようになり、集客はネット広告がお決まりとなったが、新規参入者たちはより多くの集客を図るための過剰宣伝をしたり、極端な場合は所謂、”ビフォー・アフター”と呼ばれる治療前後の症例写真に、”フォトショップ”と呼ばれる写真修飾ソフトで改ざんを加え、治療結果を実際より良く見せてまで集客しようとする悪質クリニックまで出現し始めたのだ。。

 

そして実際と異なる過剰宣伝にそそのかされ、改ざんされた症例写真を見て治療を受けたものの、得られた結果が宣伝や症例写真と大幅に異なり、そういった治療を受けた患者さんたちからの消費者センターへのクレームが殺到したため、美容医療を管轄する厚生労働省がついに腰を上げ、数年前から美容医療の広告規制が施行されるようになった。

 

僕のクリニックは今から5年以上前のある時、ネット広告から完全撤退したが、撤退当初こそ集客が減じたものの、現在むしろ、ネット広告していた頃よりより安定した集客が得られ、逆に驚いている。

 

というのも、ネット広告を見るネットユーザーたちも、ネット広告はあくまで課金制であり、お金を払えば払うだけネット露出する仕組みをすでに理解しており、以前と異なりネットにより多く露出しているだけで信用出来る、もしくは適正医療を行っていると、即断しなくなったのだ。

 

逆にこの医療を求める人々は、人の口から直接伝わる本当の意味での”口コミ”や”紹介”、しかも、ネット広告にあまり露出せずに静かに営業する、まるで”隠れ家的”クリニックを探し求めるようになったからこそ、ネット広告の有無にかかわらず、僕のクリニックは順調に集客出来ているように思える。

 

冒頭で述べたように、美容外科医療での集客は決して容易ではないものの、最終的に”紹介”や”口コミ”といった通常医療、もしくは一般サービス業と同様な集客に収束することが健全であり、売り上げの大小よりむしろ、広告宣伝無しで安定営業に至ることこそが、この医療における本当の意味での成功であり、僕のクリニックも今後この方針を貫いてゆけたらと思っている。

時間の流れは誰にも止められず、我々は老化に向かってひたすら進んでゆくし、地球という限られた閉鎖空間で新しい生命が次々に生まれてくる以上、先に生まれた存在は老化・死をもってこの世を去るように遺伝子にデザインされいて、それこそが生命の宿命であろう。

 

さて老化の原因だが、現代医学を持ってしてもその全ては解明されていないが、ここで簡単に説明すると以下2説が挙げられる。

 

1.プログラム説

2.障害蓄積説

 

まず”プログラム説”だが、人体の体細胞遺伝子の末端には”テロメア”と呼ばれる部位があり、体細胞が成長・成熟の過程で、細胞分裂をおこなう度に”テロメア”が短縮し、”テロメア”がある一定の短さになると、最終的に細胞分裂不能に陥り死を迎えるという説である。

 

このプログラム説によると、哺乳類はテロメアの影響で、成熟に達する年数の5~6倍まで、

すなわち、我々が18歳で成熟を迎えるとすれば、その後90~108歳まで生きられることになる。したっがて、現在の我々の平均寿命が80代前半なので、本来生きられるはずの残り20年余りの寿命を全う出来るよう、健康維持に努めるべきである。

 

次に”障害蓄積説”だが、酸化や紫外線などのストレスで体細胞DNAが障害を受け、正常なタンパク質が生成されなくなったり、さらに体内が糖化・酸化変性し、そういった変性が経年とともに蓄積して、あるとき細胞が正常機能しなくなり死を迎えるという説である。このどちらかの説が正しいというのではなく、おそらく両要因が重複しながら老化するというのが現在まで得られた最も信憑性の高い説である。

 

さて日本人の場合、男女とも世界屈指の平均寿命を保持しているが、その実態は”寝たきり”のまま生きながらえるケースも少なくなく、”寝たきり”ではどんなに平均寿命が長くても、QOL面からみた価値が乏しいと言わざるを得ない。また、”寝たきり”状態が続くと医療費は増加の一途を辿り社会的にも多大な悪影響を及ぼしかねず、看過出来ない状況に陥っている。

 

話しを老化・死のプロセスに戻すと、近年医学界で注目される”ゲノム編集”について語るべきなので、ここで簡単に説明すると、”ゲノム編集”は遺伝子の一部を切り取る酵素を用い、標的遺伝子を思いのまま改変する技術である。この酵素の代表的なものが、2012年に発表さた”CRISPER/Cas9(クリスパー・キャスナイン)”と呼ばれるもので、この酵素の発見により遺伝子工学・遺伝子治療の適応が画期的に広がったとされる。

 

遺伝子に疾患の主原因があるとする場合、CRISPER/Cas9を用いて疾患原因遺伝子を切り取り、その遺伝子の発現制御をすればよく、例えばこの方法で癌現遺伝子発現を抑制し、治癒に向かわせるとが可能となりつつある。

 

上記例の如く、これまで不治の病とされていた病気も、”ゲノム編集”により治癒可能になり始めたことは、病気で命を落とすことが多い現代人にとってまたとない朗報だが、さらに近い将来、老化を司る遺伝子部位に”ゲノム編集”を施し老化プログラムを停止させることで、理論的に細胞を不老化させられるという。そうなると、それこそ、その昔、秦の始皇帝が不老不死の薬を求めて世界中に使者を送っていた頃からの人類の永遠の望み、つまり、不老不死(永遠の命)が得られる可能性が見えてきたとも言える。

 

勿論、”ゲノム編集”はその影響が編集を施した個体のみならず、それを必要としない、もしくは望まないその個体の子孫まで継代される等の倫理的問題も残るので、無配慮に導入すべきではないが、この治療が今後、医学の主役の一端を担うのは間違いない。

 

特に不老のための”ゲノム編集”は、今後20~30年以内に実現可能と予想され、もし不老治療を望むとすれば、現実的な話をすると、現在50代より若い人たちがその治療対象となる。だが、不老行う時点で、その個体が不老を得る価値のある健康体でなければ、そもそも治療の意味をなさないので、また繰り返しとなるが、現代を生きる我々、若年層~中高年層世代は、この夢の不老医療が来たる日に備えて、出来るだけ長く健康維持する努力を継続すべきなのだ。

日本で美容外科が普及し始めてからすでに長い年月が経過し、この医療もそれなりの歴史と実績が積み重ねられてきたが、僕がこの医療の門を叩いた2,000年初頭、従来まで存在した老舗的美容外科で技術を習得した外科医たちが独立し、当時美容外科医療施設が皆無だった地方都市にチェーン展開していた頃でもあった。

 

ただチェーン店型美容外科の展開は、ビジネス(利潤)追求がその主目的と思われ、この時期、美容外科医療がアカデミックな意味で順調に成長した時期とは言えないが、こういったチェーン店が美容外科の存在価値を世に知らしめたことでは十分に貢献した時期であっただろう。

 

さて、僕が美容医療に入門する決意を固めた際、短期間に多くの症例経験を積める当時勢いのあったチェーン店型美容外科に入職するか、それとも今から80年以上前から、東京新橋で日本初の美容外科老舗、十仁病院を選択するかで僕は頭を悩めた。

 

というのもチェーン店型美容外科に入職すれば、直ぐに外科手術を習得出来たであろうが、美容外科医療において治療技術の習得は診療の一部に過ぎず、この医療で真の実力を得るにはこの医療ならではの診察方法、治療適応の見極め、患者さんのみならず病院スタッフとの円滑なコミュニケーション技術等を習得せねばならない。

 

そういった治療技術以外のことは歴史と実績のある施設のほうが、より充実して学ぶことが出来るはずで、十仁病院が良いのだが、当時の十仁病院は、上述の如くそこから独立した多くの医師たちがそれぞれの独自のクリニックを立ち上げ、患者さん達が分散していった時期でもあり、

かつての老舗の勢いを失っていたため、正直症例数はさほど多くなく僕は十仁病院で十分に美容医療を学べるのか正直不安ではあった。

 

だが敢えて真っ先に美容外科手術を習得したいというはやる気持ちを抑え込んで、敢えて症例数が少なくとも美容外科医療を基礎から学ぼうと十仁病院を入職先に選んだが、それは”オセロゲーム”例に挙げて説明すると、オセロゲームの目的はいかに多く自分の石を獲得するかで、このゲームで出来るだけ多く自分の石を得るには、ゲーム盤の四つ角をいかに確実に取得出来るかが鍵となる。

 

というのもゲーム序盤、どんなに沢山自分の石を獲得していたとしても、ゲーム終盤に相手に四つ角を押さえられると、それまで獲得していた自分の石はすべて相手に捕られてしまうのと同様、自分の石を治療技術だとすれば、どんなにゲーム序盤(研修初期)に多くの石(手術技量)を獲得しても、ゲーム後半(研修後期)に四つ角(手術技量のみならず、コミュニケーション能力、この医療への情熱、そして愛情・思いやり)が獲得出来ていなければ、ゲームに勝利(この医療で成功)出来ないからだ。

 

これは古くからの諺で”急がば回れ”とあるように、物事の習得には決して性急になるべきではなく、じっくり腰を据え、最初はどんなに時間がかかってもしっかりと基礎を積んだほうが、最終的には揺るぎない実力が得られる事を示す良い例といえる。

 

そして十仁病院を研修先として選択したが故に、案の定、当時の十仁病院・梅澤院長は僕にいきなり美容外科手術を教えるのではなく、まずは患者さんとのコミュニケーション、特に美容外科医療を求める裕福な方々への接遇から教え込まれた。

 

驚くべきことにその研修内容は、梅澤院長のお母様が大森のご自宅で病床に伏していた際、当時慶応大学医学部付属病院内科医長が定期往診にいらしていたが、なんと僕は梅澤院長とともに院長邸を十仁病院診療時間中に訪れ、その医長の往診風景の見学からスタートした。

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