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目の下のクマ(くま)、たるみに対する結膜面アプローチによる下眼瞼形成術の治療成績-3

2012.02.16

結果


再診患者200名の主観的満足度はFig-3に示される如く、全体数の28% で大変満足、56% で満足、13%でおおむね良好、3%で不満足との結果が得られた。大変満足、満足、おおむね良好群で、治療結果に満足した理由を尋ねると、”長年劣等感となっていた目の下のクマ(くま)、たるみが大幅に解消した”とのことだった。満足程度の差異は、得られた結果が期待以上であれば大変満足、期待通りであれば満足、満足はしているものの期待以下であった場合、おおむね良好となっていた。不満足群は、治療後に何らかの不具合が生じた場合や、得られた結果が期待以下の場合であった。

Fig-3

fig-3


治療後一ヶ月後に来院した再診患者200名を調査した結果、治療後の合併症としてFig-4の如く、下眼瞼皮膚や眼球白膜への内出血(2%)、下眼瞼皮膚のしわ(8%)、へこみ(5%)、黒ずみ(色素沈着)(10%)が発生した。内出血は治療後7〜14日程度で解消された。しわ、へこみ、黒ずみは治療後2〜3ヶ月で自然回復する例がほとんどだった。だが慢性皮膚炎や喫煙習慣のある患者では、下眼瞼色素沈着は治療後、長期時間が経過してもそのまま残存していた。

Fig-4

complications

治療後下眼瞼に発生した凹みは、下眼瞼眼輪筋部の慢性腫脹が主な原因であり、一時的な症状であし、治療後2〜3ヶ月程度で自然に回復することがほとんどであった。だがFig-5のように、早期回復を求める患者14名に対して、治療1ヶ月後にヒアルロン酸を少量下眼瞼の凹んだ部位注入し、その症状を改善した。しかし、慢性腫脹が完全に消退する治療3ヶ月後以降、注入したヒアルロン酸は不必要となり、皮膚面に表出してくる症例があり、そういった場合、ヒアルロン酸分解酵素であるヒアルロニダーゼを用いて溶解させる必要があった。また治療3ヶ月程度が経過しても、いわゆる”nasojugal groove”(眼瞼内側から外側下方に伸びるハの字の溝)が残存した5例で、本人の希望により自己脂肪細胞を大腿部や腹部より採取し、”nasojugal groove”に注入して症状の改善を図ったところ、良好な結果が得られた。(8)

Fig-5

revision

次に、他院で行われた症例の再治療例について検討する。Fig- 6で示されるように6名で下眼瞼眉毛直下皮膚切開法が用いられていた。また7名で経結膜的下眼瞼形成術が行われていた。前者群では下眼瞼余剰皮膚は十分に除去されていたが、下眼瞼脂肪の前方脱出による膨隆症状や、治療の不具合によるしわが発生していた。後者では治療が行われたにもかかわらず、症状の残存を認めていた。これらのすべての症例に対して、当院では皮膚切開法を用いず、経結膜的下眼瞼形成術にて症状の改善を図り、良好な結果を得た。眼球や視力への機能的影響は全くなかった。また、皮膚切開法の際に発生する危険性のある下眼瞼外反は傷跡の残存も皆無であった。

Fig-6

Fig-6


目の下のたるみ治療について詳しくはコチラ

目の下のくま治療について詳しくはコチラ

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