2022年9月21日
Alone-3
前回に引き続きサバイバル番組の3回目ですが、初回でこの番組の大まかな紹介をした後2回目は実際のサバイバル生活についてや早期リタイアとなった挑戦者の特徴等を述べたので、今回は最後まで残った挑戦者たちの特徴を中心に述べたいと思います(^_^)
本挑戦者たちは多分、多くの候補者たちの中からそれなりに選りすぐられた10名と思われ、サバイバル生活に真っ先に必要なライフライン(飲み水・火・居住場所)の確保は難なく終えたものの、次に必要となる食料確保で彼女・彼らの真価が問われることになります(O_O)
銃など狩猟道具のない挑戦者たちに陸地で獲られる食料が殆どなく、この地で暮らしていた先住民族・インディアン(パユート族)が考案した石・小枝で作ったワナで獲る小さなネズミ、そして食用キノコ・オオバコ程度が陸から得られるだけで、これだけではとても生存に必要なカロリー・栄養が足りません。
なので、彼女・彼らが極寒バンクーバー島の秋冬を耐え忍ぶには、海から充分な食料が獲られるかが鍵となり、つまり網や自家製の釣り竿でいかに魚を獲得出来るかが、勝敗の行方が決まると言っても過言ではありませんでした。
幸運にも秋鮭が遡上する川辺に振り分けられた女性挑戦者は、そこに網を仕掛けると毎日のように大鮭が獲れ、当初彼女はニコニコしながらこの挑戦を楽しんでいたし、一方、運悪く魚が捕れない場所に振り分けられた男性挑戦者は最初から苦戦し、彼の体重はみるみる落ちていくのが手に取るように分かりました。。
魚が捕れないこの男性挑戦者はひたすら貝類を捕食するしかなく、それで慢性的カロリー不足・空腹に悩まされ、興味深いことにそうなると人はメンタル的に疲弊したり思考力が鈍化し、物事を悲観的に考えたり時には妄想にすら囚われるようです(゜◇゜)ガーン
つまり必要最低限の食料確保と、たとえ空腹感に襲われた際のメンタル的安定がこの挑戦成功の鍵となりますが、もう一つ重要なのが日々いかにして暮らすかで、やることがないと孤独に苛まれたり、家族・友人たちが恋しくて堪らなくなりギブアップする挑戦者たちが後を絶ちませんでした。。
彼女・彼らは食料確保(魚釣りや仕掛けの準備)と、暖を取る為の薪割りなどで大半の時間を費やしていましたが、器用な挑戦者はカヌーを作って漁に出かけたり、住み家に椅子・机など見事な木製調度品を作りながら退屈せずに日々を過ごしていました。
ですがサバイバル生活が一ヶ月以上経過すると、日々マンネリ化した生活に孤独・虚無感に苛まれてリタイア者が続出し、シーズン1,2ともに2ヶ月近く継続したのはたった2人で、冬が近づくと雨が多くなり時には舞い落ちる雪がこの挑戦を一層困難にし、さほど長くこの挑戦が続かないことは僕のようなサバイバル素人の視聴者でもすぐに気付きます(^_^;
ところで当初毎日のように鮭が捕れて余裕綽綽だった女性挑戦者は、鮭の遡上時期の終了とともに食料確保が困難となった途端リタイアし、これを観ると最初から食料に恵まれると逆にそれが獲られなくなった時に何も出来ない、つまり人生も同様に若い頃か何ら苦労せずにお金・物に恵まると自立しにくく、後年苦労・辛い思いをするのと一緒です(>_<)
一方、地の利に恵まれず慢性的食料難に陥った挑戦者は、少ない食料でも生き残れる体力と精神力を獲得し最後の最後まで残れたのも、人生はむしろある程度”モノ”に恵まれていないほうが強く逞しくなれるのでしょう(^_^)
そして他人(家族・恋人等)にメンタル依存していた挑戦者は途中リタイアするのが多かったように、完全孤独でも決して動じない強いメンタリティを保持していること、そして精神的に追い込まれた際に、むしろそれを笑い飛ばせる楽観的(マゾ的??笑)性格の人でした。
シーズン1,2ともにこのような性格的特性を持つ挑戦者たち数人残り、最後は一騎打ちとなりましたが、2人とも甲乙つけがたい強いメンタリティーの持ち主で勝敗の行方は最後の最後まで分かりませんでしたが、勝利の女神が微笑んだのはわずかな差ですが”地の利”に恵まれていたこと、つまり、運の良い挑戦者だったことが印象的でした(^_^;