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美容外科ブログ

2022年9月21日
北海道の自然の中で気がついたこと

クリニックが落ち着いた現在、僕は月に1度ほど、生まれ故郷の北海道に戻るようにしている。この時期としては珍しい晴天の休日、実家の近所では一家総出で漬け物用の大根を干したり、もうすぐやってくる冬の前に庭の木々囲いなど、のどかな光景が見られた。

普段、僕は東京のど真ん中で現代文明にどっぷり埋もれた毎日を送っている。こういった生き方が、人間にとって望ましい生活だとつい最近まで信じていた。だが、本当は僕のような都会生活は特殊であり、今でもほとんどの日本人は自然と共存しながら静かに生きていているし、そのほうが人間にとって望ましい生活なのだと思う。

たとえば、札幌近郊ではこの時期、2メートル近いヒグマが山沿いの至る所に出没している。このところの天候異変のせいか、ヒグマが冬眠前に食べるドングリなどの木の実が不足していて、普段暮らしている山奥から食物を探しに街近郊まで出てきているのだ。

ヒグマは時として人を襲い、殺すこともあるどう猛な面を持っていて、ヒグマ出没地域は厳戒態勢だが、逆に見ると、北海道はまだこんな大自然が残された、かけがえのない場所の証拠でもある。紅葉と冷たくさわやかな空気に覆われた山中を、僕はマウンテンバイクで走り抜けたが、これ以上の気持ち良さはないと思えるほど感動に包まれた。

現代社会で我々に多大な影響を与え続けるテレビなどのマスコミ媒体は、残念ながら自然と共存する静かな生活を軽視している。その代わり、拝金主義に陥った派手な生活にばかり脚光を当て、そういった生活こそ価値があると我々に勘違いさせている。

我々が健康で幸せな人生を送るのに不可欠なものは、お金では買うことの出来ないきれいな水や空気、そして緑など自然の中にあることにそろそろ気づくべきだ。幼少時代から北海道で育った僕は、そういった自然の大切さに東京暮らしが10年を越えた今、ようやく気がついた。

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