CUVO

オリジナルEYEデザイン

美容外科ブログ

2022年9月20日
新進化論から考察する美容医療の価値?

他医療と同様、美容医療についても専門性の獲得が生涯キャリアとして必要になる。僕は一番興味があった顔の治療、その中でも目の周りの治療を専門とした。5年前の開業以来、時間は瞬く間に過ぎ去ったが、この間、多くの症例をこなしてきた。しかし、目や顔の治療はどんなに数をこなしても決して飽きがこない。その理由は顔は一人一人違い、芸術作品のような個性を放つからだろう。 

僕が美容外科を志し、十仁病院の門を叩いたとき、院長との面接があった。今から9年ほど前の話だが、そのとき院長の言葉で、今でも鮮明に覚えているのが残っているのが、「美容外科は君が想像するほど楽な仕事ではないよ。」と「美容外科の仕事は顔から体まで多岐にわたるが、やっぱり、なんといっても顔の治療が面白い。」の2つだ。あれから9年が経ち、僕は美容外科専門医の資格を取得し、美容外科についてある程度物を語れるようになった。今思うと十仁病院院長のおっしゃったことは的を得ていたと思う。

日本ではついこの間まで、いわゆる”親からもらった顔や体に手を加えてはいけない。”という考え方が一般的だった。だが、韓国や中国では、有史以来、美容医療は当然のように受け入れられ、”美容外科を受けることは常識で、ステータスの一つである。”と言い切る人間もいるくらいだ。僕の両親は昭和初期生まれで、極めて保守的な考え方を持って僕は育てられた。だから、僕自身、美容外科の世界に足を踏み入れるまで、この医療に対して極めて懐疑的な印象を持っていた。だが、きちんとした治療を行えば、大きな感謝や喜びが得られる価値ある医療だと確信した。

とても不思議な話だが、人体には不必要な部分がある。足の指はすでに退化し始め、盲腸や親知らず歯も、我々にとって不必要である。それどころか、そのまま放置しておくと病気の原因になることもある。実は顔にも不必要な部分がある。それは目の周りと頬の2カ所に存在する過剰脂肪に他ならず、これを放置しておけば、しわやたるみの原因となる。逆に、こういった余分な脂肪を適切に解消すると、治療後はしわやたるみの少ない、すっきりとした顔に改善される。

ダーウィンの進化論によれば、人はサルから進化したと言うが、これが100%真実とは限らない。新仮説によると、人はサルと我々より進歩した存在(神?)との交配種なのだそうだ。そうなると、我々には過去の遺伝子(サル)と進化した存在の遺伝子が混合している。顔にある余分な脂肪は、あきらかに過去の遺伝子由来である。つまり、顔に過剰脂肪がないほうが、より進化した顔となる。こう考えると、適切な美容医療により、治療以前より、自然で美しい結果が得られることもつじつまが合う。 また、進歩した存在は、我々よりもはるかに長寿らしいが、過剰脂肪のない彼らの顔はたるみにくいはずだ。 信じるか信じないかは別だが 、この新進化論から考察すると美容医療の価値がわかりやすい。

技術者ブログ一覧へ

Follow us      •••••