CUVO

オリジナルEYEデザイン

美容外科ブログ

2024年12月29日
2024年を終えるにあたって

今年は開業以来ちょうど丸20年の節目の年にあたるので、それなりに思い入れ・気合いを持ちながら過ごし、例えば今年元旦から厳冬期の札幌の実家に隠り、この20年間で蓄積した眼窩治療のデータを元に論文執筆に取りかかり、この正月休み1週間で論文・骨子を作成し、3月末までに”Abstract (論文概要)”、”Introduction (序論)”、”Method (方法)”、”Surgical technique (手術法)”、”Result (結果)”、”Discussion (討論)”、”Conclusion (結論)”など、論文に必要な枠組み内の約7~8割を満たし、夏までには完成出来るメドを立てました。

ただ3月初旬には今年のもう一つ大きな目標だった”東京マラソン”を好タイムで走りきる準備も同時進行したので、札幌の実家で毎朝8時に起床後、論文執筆に数時間を費やし、太陽が昇った日中一番暖かい昼間に、それで気温は氷点下でしたが1~2時間ランニングを行い、スッカリ冷え切ったカラダを直ちに入浴で温め直し、昼飯後また夜まで論文にとりかかる日々を1週間繰り返えしていると、なんと”喘息”様発作が出現し、東京マラソンへの黄色信号が点滅したのは今年の苦い想い出にもなりました(^0^;)

正月休み後は直ちに帰京し、診療再開後も論文執筆に精力を注ぎ、真冬の北海道よりは遥かに暖かい都内でランニング再開したものの、正月に勃発した体調不良(”運動発作性喘息”)が継続し、結局万全の体調で東京マラソンには望めず、目標タイムより15分ほど遅れた3時間43分という不本意な結果で終わりましたが、それでも50代のうちに東京マラソンを走り切る目標は達成出来たので、それなりには満足しています(^_^)

さて論文執筆は予想以上に時間がかかり、何故なら論文自体は日々書き進めましたが、論文に添付する手術動画撮影に膨大な努力・時間がかかったからで、それは下眼窩手術は3D(空間)の世界、つまり眼窩奥深くでの操作が極めて重要ですが、その部位での操作をビデオ撮影するのは至難の業だったからで、それでも手術のモデルさんや、クリニック・スタッフの献身的な協力のお陰で何とか成功し論文感性までのメドが立ち、手術モデルさんとスタッフたちに大変感謝しています!

ただ論文作成はそれでも終わらず、僕の治療理論を明示するイラストを専属イラストレーターと共同作成したり、手術結果のデータ解析を統計学に詳しい知人と検証しそれを図表化したり、さらに過去に発表された類似論文40編くらいをかき集めて読み込み、論文内に参考文献として添付すなど次々と骨の折れる作業に追われた後、今度は慣れない我流英語で執筆した論文本分を英国人・知人に徹底的に修正を依頼し、ようやく論文完成と投稿投稿に至ったのは8月中旬でした(>_<)

本論文は米国で最も権威ある美容(形成)外科雑誌に投稿したので、それなりに自信作であったものの、やはり同分野でトップクラスの形成外科医たちから厳しい審査・判定を受ける為、受理されるかどうかは半信半疑であり、期待と不安を抱きながらその結果を待っていたところ8月下旬、北海道マラソン終了後実家に持ち帰っていたパソコン・メール開くとその学術論文誌・編集者から1通のメールが届いていて、それを読むと見事僕の論文はアクセプト(受理)されたと書いてあり、”ホッ”と胸をなで下ろしたとともに、今年元旦から8月中旬近くまでの苦労が報われた達成感をジワジワと感じました\(^o^)/

以上のように、今年は過去20年間の実績を論文にまとめ、それが世界で一流の形成外科誌に掲載される”プライスレス”な1年になったこと、そしてまるで”人生の縮図”であるかの如く、長くその途中で辛い経験をする”フル・マラソン”でも、初春の”東京マラソン”からスタートし、夏の”北海道マラソン”も走り切れたので、来年もまた僕自身の健康を維持しつつ、なんといっても”メインワーク”である手術にて継続的に良成績がを得られるよう努めてゆくつもりです!

技術者ブログ一覧へ

Follow us      •••••