2023年8月2日
見えないところの努力が肝心

先日テレビを観ていたら、僕も行ったことある銀座のラーメン屋さんが特集されていたので、おもわず見入ったのですが、というのもそのラーメン屋さんクリニックから歩いて数分の場所にあり、いつも多くのお客様たちで賑わっているのでその理由を知れたらと思ったのです。

クリニック近所の銀座界隈には沢山のラーメン屋さんがありますが、興味深いことに新しく出来たラーメン屋さんは短期間で廃業するケースが少なくなく、逆に長く（10年以上）継続しているところは潰れずに営業している場合が殆どで、テレビ特集していたラーメン屋さんも息の長いラーメン屋さんの一つです。

そのお店のラーメン自体はしょうゆベースのシンプル･飾らない味で、具はシナチクとチャーシューとこれまで定番で、濃厚な味が好きな人には物足り無さを感じるかもしれませんが、ラーメン通にはシンプルなだけに深い味わいを感じるらしく、病みつき･常連となるお客さんが多いようです(O_O)

僕はさほどラーメンマニアではないのでそのお店も一度きりしか行ったことがなく、先日たまたまテレビ番組でこのこのラーメン屋さんに俄然興味が湧いたのですが、それこのお店がなんと銀座2丁目で60年以上続いている歴史あるお店だと知ったからです。

今の店主は3代目でその祖父が創業し、2代目3代目と１代目（創業者）が築いたスープに継ぎ足しながら当時の味をそのまま維持しているとのことで、一度完成した味は下手に改良するよりい安定維持させるほうが成功に繋がることが示されます。

ただこのラーメン屋さん、営業時間が午前１１時～午後４時までと短く、内心”随分楽な商売？？”と午後４時過ぎ既に閉店したお店の横を通り過ぎながらいつも思っていいましたが、その考えもこの番組を観た後一気に改めました(^0^;)

と言うのもこのお店、現在40代前半くらいの店主が朝8時前から自ら自家製麵を打ち、それを午前11時から提供し、作れる数に限度ある自家製麵は夕方までに全て消費するので午後4時迄に閉店していたのです。

しかも午後4時の閉店後、今度はチャーシューにラーメンスープ、そしてこのお店の看板メニュー･ワンタン等の仕込みを夜遅くまで1人で行うので、たとえお店が午後4時に終了しても仕事はまだ半分が終わったに過ぎないのに、僕のような世間知らずの人間は店が営業している時間し仕事はしていないと勘違いしていたのです(>_<)

つまりこのお店ラーメンが大人気なのは、他人の見ていないところでの絶え間ない努力があるからこそで、こういった陰の努力こそが肝心であり、それはラーメン屋さんのみならず、どのような業種にも通じる鉄則だと改めて気付かされたのです。

この番組の最後にテレビレポーターは、”秘伝スープの作成現場を撮らせてくれないか？”と店主に頼みましたが、さすがの店主も”それだけは勘弁してください”と秘伝スープの種明かしませんでしたが、この秘伝スープこそこのお店”成功の鍵”なので、同業者との激しい競争に生き残るのに決して明かさないのは当然です。。

実は僕の業界（美容医療）でもこのラーメン屋さんと同じ法則が成立し、もし手術（治療）がラーメンだとすれば、普段からの生活態度･勉強がチャーシュー･ワンタン作りなどの準備に相当し、仕事が終わったらあとは気まま楽しくのほほんと過ごすことに終始していれば、同業他社との競争に屈服するなど足元をすくわれ兼ねないのです(^0^;)