2023年10月23日
米国(ハワイ)から訪れた先輩形成外科医
以前ブログで学会参加意義について触れましたが、ここでそれを簡単におさらいすると専門分野に関する最先端・最新知見を得、参加医師達と交流を深める為で、実は僕も若い頃(30~40代前半)、積極的に学会に参加し多くのことを学び、同分野・医師たちと知り合い、その頃出会った医師、特に先輩医師たちとは今も交流しています(^_^)
特に海外で活躍する先輩外科医たちとは仲が良く、何故なら国をまたぐとたとえ同業者どうしでも患者の奪い合い、つまり競合他院・医師とは決してならず、お互いが有する情報を全てオープンに出来風通しが良いのと、なぜか僕は米国人をはじめ海外医師(外科医)たちと馬が合うからです(^0^;)
なのでパンデミックの3年間僕にとって最も堪えたのは、こういった海外の外科医たちと交流が途絶えたことで、その間「鎖国(島流し)で暮らすとはこういうことか。。」と実感するほど閉塞・孤独感を感じましたが、ここ最近ようやく国際交流が再会し、以前から親しくしているハワイ・オアフ島で長く形成外科開業を営んでいる友人外科医がクリニックを訪れました。
今回彼は中国訪問の帰りに日本へ立ち寄ったのですが、3年半ぶりの再会を喜び合った後、パンデミック中の出来事、それ以後の近況報告をしましたが、同業者情報はことのほか参考になり、特に米国・ハワイはパンデミック以前、日本人観光客がビジネスの中心だったのに、このところの円安・インフレの悪影響で日本人観光客はほぼ皆無となり、観光業は相当なダメージを受けているとのことでした(O_O)
そして日本人観光客の代わりに米国本土の観光客を誘致しているらしく、本パンデミックを境にハワイの様相も大きく変化したようですが、この友人外科医はこの地で30年近く開業しているベテランなので、ハワイ(ローカル)人口144万人のリピーターのみでも充分経営は成立していると聞いて安心しました。
この外科医の話で聞き捨てならなかったのが本パンデミック後のハワイ、もしくは米国の著しい治安悪化で、その理由ですが米国では10%の富裕層が総資産合計の70%、もっと言うとトップ1%の富裕層が総資産の30%を有しているといった具合に、著しい富の偏在(不公平)が存在するからです。。
この機会に米国・貧困層の詳細を調べると、”貧困層”とは4人家族、つまり、父母と18歳未満の子供2人で年間所得が$27,700(日本円で約400万円)以下の人たちらしく、その割合は国民の11.6%(約3800万人)を占め、貧困層が多くなると生活苦・理由の犯罪が増加し、それが米国の直近の問題のようです(>_<)(>_<)
一方日本は米国ほど富の偏在がなく、所謂”中間(平均)層”が国民の大多数を占めるので、生活苦が原因の窃盗・強盗などが、米国に比べて圧倒的に少ないのことは大変恵まれていて、世界でも類を見ない治安の良さが日本の美徳となっています。
ハワイの先輩外科医に話を戻すと、僕もとっくの前に中高年世代層ど真ん中に突入しているので、その僕の先輩となると、いったい彼は何歳なのか?気になるところですが、下写真の如く彼は60代後半でもまだ若々しさを維持しており、これは米国の最大の美徳の一つでもありますが、年齢による差別・”定年退職”等が存在しないので、この友人のように元気であれば何歳でも外科医としてバリバリ働けるのです\(^o^)/
なので僕もこの先輩を見習って可能な限り長く仕事を続けるつもりですが、ほぼパンデミック以前に戻った現在、もう少しインフレ・円安が落ち着けば今度は僕がこの友人の元を訪れたりしながら、一層交流を深められたらと思っています!