2023年7月26日
福岡開催の化粧品会社フォーラムに参加して
僕は九州・福岡本社の化粧品会社・顧問医をしており、本会社社長はまだ40代半ばで創業6期目とまさにこれから伸び盛りで、かつての僕もそうだったのですが、起業(開業)からこれくらい経過した頃は将来(先行き)の不安も多く、”がむしゃら”にやらねばならなかったのを昨日の事のように覚えており、是非応援したい気持ちで本会社主催フォーラムに福岡まで出向いたのです。
この会社が積極的にプロモーションするのが”炭酸”使用の化粧品で、僕は”炭酸”と医療の関連について講演を発表しましたが、聴衆たちは女性中心に130名余りの一般人で、普段発表する医学会とは全く異なるせいか別の意味での緊張感に包まれました(^0^;)
その”炭酸”ですが、その名の通り二酸化炭素(CO2)のことで、ヨーロッパでは紀元前1,200年頃すでに”炭酸温泉療養”として活用されていたらしく、”炭酸”温泉に入ると血行改善するので様々な健康増進作用が期待されるのです。
僕の札幌の実家近くにも”炭酸”温泉があり、以前からランニング後などの身体疲労時にこの温泉を活用していますが、お湯の温度は37℃とぬるま湯にも関わらず長めに浸かっていると、40℃以上の温泉よりむしろ体が温まりやすく、疲労回復に良いと実感していたのです。
では”炭酸”に何故そういった健康増進効果があるかですが、それは炭酸温泉で二酸化炭素(CO2)が経皮吸収されると体は酸素不足と判断し、体内により多くの酸素を供給しようと作用し、つまり体内では酸素供給を増やそうと毛細血管や細小動脈が拡張し血液循環が向上しますが、これは生理学で有名な”ボーア効果”と呼ばれる作用で、”ボーア効果”は19世紀末の生理学上の大発見でもあります。
再び話を炭酸の歴史に戻すと、紀元前ローマ時代、炭酸水は飲用として健康に役立ていたし、日本でも694年頃炭酸水を飲んで病治癒に活用したらしく、実は僕もかなり前から飲み水は必ず炭酸水を飲んでいますが、それは炭酸水のほうが普通のお水より飲みやすく体の調子も良いと実感していたからです。
多分、炭酸水飲用で胃腸(消化器内)で”ボーア効果”が起こり、消化器内の血流循環が円滑化する結果、消化促進などの健康増進効果が得られるでしょうが、1700年代になると人工的に炭酸水を製造が可能となりその活用がさらに進んだようです。
そして2010年頃には”炭酸美容”ブームが到来し、僕の顧問先化粧品会社も”炭酸パック”で得られる美肌効果を売りにしていて、実際多くの女性達がその効果を実感、”炭酸”入り化粧品が人気を博しているようです(^_^)
さて久しぶりに訪れた福岡市でしたが、この街は空港から市街まで車で10~15分程度と大変交通の便が良いことで知られており、東京からも空の便で1時間45分ほどで福岡に到着した途端、すぐに街中で活動出来るせいかこの街に出向くのは全く億劫になりませんが、その証拠に平日・日中にも関わらず機内・福岡空港ともに多くの人たちで賑わっていました。
(福岡行き機内の中にて)
フォーラム参加後、博多の街でこの会社の職員さんたちが催す宴会に出かけましたが、そのお店は何処にでも見かけるような一般的な居酒屋さんで、料金もリゾナブルにもかかわらず明太子や一口揚げ餃子など出てくる料理はどれも大変美味しく、こういった美味しい料理もこの街人気理由なのだと思いました(^_^)