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美容外科ブログ

2023年7月5日
セカンドオピニオンの重要性-1

さて前回までは、右膝痛が原因でランニング中半で挫折した話でしたが、中高年世代にとって切っても切り離せない膝・腰など関節痛は読者の皆様にも興味あるはずなので、今回もこの話を続けたいと思います(^0^;)

一般的に50代中半で膝が痛いと誰かに訴えれば、”もう歳なんだからしょうがないのでは??”と言われるに決まっていますが医学、その中でもアンチエイジング分野を専門とする僕にしてみれば、膝痛を全て年齢のせいにするのは納得がゆかず、僕の経験上痛みには必ず何らかの原因があるので、その原因さえ解決すれば痛みは止まると信じて疑わいません(O_O)

千歳マラソンをあえなく途中棄権した僕はその数日後、首をうなだれながら東京に戻り、早速知人の紹介でスポーツ整形・膝専門医の診察予約を入れ、その1週間後に受診しましたが、その整形外科医はかつて日本オリンピック選手団チームドクターとして活躍した初老(70代)の医師でした。

この医師は外科医に”アルアル”ですが(笑)、ぶっきらぼうに「あなたの年齢からすると、走って膝が痛くなるのは当然、、一応レントゲン写真とMRI撮影しましょう」仰り、早速僕は膝画像検査を行いました。

撮影後直ぐにその画像所見(下写真)を観たその医師は「やっぱりね、、膝関節間にある(内側)半月板が変性・傷が付いてるから痛いんですよ。」と言うので、僕は「変性した半月板は修復されませんよね??」と質問すると、「それは良い質問です。その通り、編成した半月板は元に戻りません。なので今回のように無理するとまた痛みが出ますよ」と彼は答えました。

(僕の右膝MRI画像)

僕は「でも60~70代でも平気で走れるランナーもいますよね??」と更に続けると「それは遺伝子の違いですね。あなたの半月板は60~70代でも平気で走れる人たちほど強くないんですよ。。なんと言ってもランニング時、膝には体重6倍くらいの負荷がかかりますから。。」と言ったので「ということは僕の場合、マラソンはやらないほうが良いということですか??」と決定的質問をしました。。

するとこの医師は「まあ、将来を考えたら無理しないほうが良いでしょうね。多くのランナーがあたなのように無理をして膝を壊し痛みを背負ってる訳だから。。」と答え、つまりこの医師から僕は暗に”もうマラソンは止めなさい”との診断を下されたので、それなりのショックを受けながらその病院を去りました(>_<)(>_<)

それでも簡単に諦めないのが僕の性格で、整形外科・研修医時代の遠い記憶を呼び起こし、中高年世代(50代以降)の膝半月板・MRI所見をネット検索すると、僕の半月板変性は年齢相応であり、一般的な半月板痛と僕のランニング時に生じた痛みとはかなり様相が異なることから、僕の膝痛は本当に半月損傷が原因なのが?”との懐疑心を持つのにさほど時間はかかりませんでした。

そもそも半月板は膝関節の内側・外側の二箇所にあり、上述医師の見解では僕の場合内側半月板に傷ついているとの診断でしたが、疼痛部位は膝の内側ではなく膝全体であったこと、さらにランニングで半月板内側が傷付くとすれば、所謂”O脚(がに股)”で膝内側に負担がかかるなどの素因があるはずですが、僕は”がに股”ではないのであの医師の診断は疑わしいと確信し、すかさずセカンドオピニオンを得る方針を固めました。。

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