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美容外科ブログ

2024年6月30日
どんどん進む円安。。

僕が大学院生の頃の1990年代中半~後半、円高が進み一時1ドル75円となったこともありましたが、その後ずっと円高傾向が継続して100~120円で横ばいに推移していたものの、パンデミックが終わったころから今度は一転して円安傾向となり、つい最近は38年(1986年)ぶりに160円となり社会を驚かせています。。

と言うのも、円安になると当然食料(トウモロコシ・エビ・大豆・果物)、エネルギー(原油・石炭・ガス・鉄鉱石)、更に木材・羊毛など輸入品目の値段が高騰し、例えばワイン好きの友人は、円高の頃は毎日ワインを飲んで楽しんでいたようですが、最近ワイン価格が以前の2倍以上に高騰している為、現在はワインを辞めて焼酎に変えたくらいですから如何に我々が円安の悪影響を受けるか分かります(^0^;)

更に、円高の頃は日本人が大好きなグアム・ハワイ等への近隣諸外国への短気観光旅行は、沖縄などの国内旅行よりもむしろ安く、GWや年末年始休暇には多くの日本人がこぞって出かけたものですが、パンデミック後陥った海外のインフレと円安の現在、海外へ出かける客足はすっかり途絶えており、それもそのはず、以前と全く同様旅行するのに料金だけ2倍になれば、殆どの人は納得しないからです(>_<)

一方、円安になると高度経済成長期の日本のように輸出ビジネスは活況を呈し、何故ならハイ・クオリティにもかかわらずお手頃価格の日本製品は海外でよく売れるからで、実際トヨタ自動車は2024年春の決算で日本の製造業として過去最高益を出したのも、このところの円安の追い風を受けたからです。

それと現在日本には多くの外国人観光客が訪れており、僕が仕事の行き帰り通る銀座の街並みを闊歩する人たちの過半数が諸外国人で、今や銀座はハワイ・ワイキキのような観光地と化しているのも円安の影響で、実際僕のクリニックにもパンデミック前以上に多くのインバウンドのお客様が訪れています(O_O)

そこでこの円安原因を調べると、円安はインフレと相関しており、パンデミックを契機にエネルギー・食糧材料が欠品し物価上昇(インフレ)をもたらし、その結果、相対的に円の価値が下がったので、その安い円が為替レートに現在反映しているのと、2022年米国が政策金利を急速に引き上げたのに日本が追従出来なかったので、日米金利差が拡大し、より利子の高いドルを買って円を売る勢いが増したからとのこと。。

勿論、今回は世界的インフレなので、当然ドルやユーロの価値も下がっているものの、米国は労働人口が多く生産力があるので、インフレ損を埋め合わす給与(所得)上昇があり、そのダメージ比較的軽いのですが、日本は少子高齢化でGDP(国内総生産)が減る一方なせいで、インフレにもかかわらず給与上昇しない為、予想以上の傷手を被っているとのこと(>_<)(>_<)

しかも現在、日本で年々増え続ける赤字国債が原因のマイナス経済状況は今後も継続、もしくは悪化すると予想されるので、現在の1ドル160円も単なる通過点に過ぎず、今後もこのインフレに連動した円安はさらに進行するとの残念な見通しがあるので、我々はそれに備えた準備・心構えをすべき時なのかもしれません。。

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