2024年1月28日
身の毛もよだつ感染症(O_O)
これまで本ブログでは、人体における免疫力の尊さを何度も述べてきましたが、ここでその理由を繰り返しお伝えすると、体を外的(ウイルス・バクテリア)から守るのも、成人以降の人体に日々出来るとされる癌細胞を制御するのも免疫力で、逆に我々が免疫力を失うと感染症・癌がたちどころに生命を脅かします。。
また免疫力・コントロール(制御)に不具合を来すと、所謂”自己免疫疾患(膠原病)”と呼ばれる状態に陥り、その典型例が女性に多い”バセドウ氏病”や現代っ子たちにしばしば認める”アレルギー(アトピー)性皮膚炎などで、我々の健康を害する少なからぬ種類の病が免疫絡みだと分かります。
実際、20世紀初頭、英国医学者”フレミング”が青カビから抗生物質(ペニシリン)を発見されるまで、ペスト・チフス・結核などの感染症で多くの命が奪われ、特に免疫力の弱い人はあっという間に感染症(細菌)の餌食になっていた、つまり、つい最近まで我々の歴史=感染症との戦いであり、免疫力が感染症から身を守る最大の盾となっていたと言っても過言でありません。
僕自身、以前ブログで述べた様に、中高年世代となり若い頃より明らかに免疫力が落ちたのか、真冬の雨中をランニングをした翌日、喉の痛みが出現し、つまり、疲労+低体温が重なった途端、急性咽頭炎を発症したわけで、それこそ僕の免疫力が咽頭常在菌に打ち負かされた結果で、その後1週間程度安静にし、免疫力が復活してようやく治癒するといった具合なのです(^0^;)
まあこの程度の感染症であれば特に問題ありませんが、最近気になる感染症がマスコミを騒がせており、それは俗称”人食いバクテリア”と呼ばれる疾患で、このバクテリアに感染すると恐ろしいことに致死率30%、しかも初発感染場所は四肢が多いのですが、もし命が助かっても感染場所の足などが壊死・切断せざるを得ない場合が多いので、まさに身の毛もよだつ感染症です(゚◇゚)ガーン
しかも最近この感染症が増加の一途を辿っており、昨年度は過去最多の941人が本感染症に罹患しており、厚生労働省も感染者の菌体調査を徹底的に行うよう各感染症研究施設に指示したらしく、この感染症がいかに重篤で、社会的にも多大な悪影響を与えるかが窺えます。。
さて”人食いバクテリア”の正式名は”劇症型溶血性連鎖球菌感染症”で、その原因菌は”A群溶血性連鎖球菌”と呼ばる子供の咽頭炎(溶連菌感染症)の原因菌、つまり、何処にでも存在する常在菌の一種なので尚更恐怖を煽ります(O_O)(O_O)
何故かこの菌を有する子供に”人食いバクテリア”が発症することはなく、主に30代以降の成人に認められ、上記の如く、足などに出来た傷からこの細菌が入り込むと、その周囲筋肉を壊死させ、直ちに治療しなければ感染症は体中に広がり、多臓器不全・呼吸器疾患で死に至るのです。。
当然、本感染症は免疫力が低下した人に起こりやすく、例えば癌・糖尿病を罹患している方はリスクが高く要注意ですが、恐ろしいことに、一般健常人も希に罹患することがあり、感染した”A群溶血性連鎖球菌”のある株が、筋肉壊死を引き起こす毒素を産生するらしく、運悪くその細菌株に感染すると恐ろしい結果を招くのです。。
最後にその予防策ですが、本感染症に対するこれといった予防策はなく、足などに出来た傷はキチンと消毒・保護すること、更に細菌は外傷のみならず、喉から飛沫感染することもあるので、これまでパンデミックでやってきたマスク・うがい・手洗い・アルコール消毒等の、一般感染症対策のみとのこと。。
あとは冒頭で述べた如く、強靱かつ正常な免疫力こそ感染症から身を守る最大の味方なので、免疫力が磐石であるよう、常日頃から正しい生活習慣(食事・睡眠・適度な運動)を維持することが何よりも肝心なようです。