2023年11月27日
”コールドケース”
さて今回は、僕が英語ヒアリング勉強も兼ねていつもアマゾンプライムで視聴している米国ドキュメンタリー番組、”コールドケース”についてですが、その意味は欧米で長期間に渡り解決していない事件、つまり、現時点で過去の未解決事件として犯罪捜査対象から外れたものの、新証言・証拠の掘り起こし、または新物証・容疑者による動き等で、再捜査する可能性がある犯罪案件を意味します。
”事実は小説よりも奇なり”と諺があるように、この番組で取り上げられる凶悪(強盗・レイプ殺人)犯罪は決して作り話ではなく、過去に発生した事件だけに現実味があり、ついつい夢中になって視聴しがちですが、海外(特に米国)でこのような事件が頻発することを知れば、そういった事件が滅多に起こらない日本の治安がいかに優れていて安全かが良く分かります。
本番組冒頭で流れるテロップによると、米国には10万件の”コールドケース”があり、その中で解決に至るのはたった1%、つまり1,000件足らずしかなく、多くの犯罪者たちが裁きを受けず放置されており、逆に多くの被害者(その殆どが殺害)とその家族がその犯罪の直後から辛い思いをしながら生きねばなりません(>_<)(>_<)
特に殺人事件の場合、遺族にとって犯人が見つからず、うやむやな状態でいるのは如何ともし難い辛さを伴うようで、勿論、殺人犯が見つかっても被害者は戻ってきませんが、遺族はその犯人を見つけ罪を償わせることが、亡き被害者へのせめてもの償い・報いと例外なく考えるようですし、もし僕が被害者遺族になったとしても同じ考え方をするはずです。。
”コールドケース”は1980年代までに起きた殺人事件に多く、何故ならその頃は現在のように防犯カメラや、現在犯罪捜査・主流の一つである遺伝子(DNA)鑑定検査は存在せず、犯人同定には指紋(状況証拠)や目撃者の存在に頼らざるを得ませんでしたが、さすがに当時の犯罪者達も指紋を残したり、目撃者前で犯罪を犯すミスはしなかったので検挙率が低く、つまり、多くの犯罪が”コールドケース”に陥ったのです。。
ただレイプ犯の場合、被害者に体(精)液を残したり、殺人は被害者と争った際に髪の毛・血液などを犯罪現場に残していたケースが多々あり、当時はそういった証拠があってもどうすることも出来ませんでしたがが、そこに含まれるDNA(遺伝子)は何十年経過しても原則的に変成せず、証拠として残り続けたのです(O_O)
そして本パンデミックにより、もはや知らぬ人がいないほど有名になったPCR検査ですが、この検査は1980年代初頭、米国の天才科学者(キャリー・マリス博士)により発明され、その結果、パンデミックの病原菌や、もしくは犯罪者が残した毛髪などに含まれている微量DNAから、その人間(犯罪者)を同定するのに必要量DNAを増幅出来るようになったのです!
なのでPCR検査が発明されるまで、犯罪現場に自らの証拠(体液・髪の毛)を残しても決して捕まらないと高を括っていた犯罪者たちですが、2000年代に入り、前科者たちのDNAがデータベース化されて以降、もしその中に犯人がいれば1970~1980年代、つまり今から40~50年前の凶悪犯罪者たちがたちどころに検挙されるようになり、次回はそういった事件から印象深いものをピックアップしご紹介しようと思います。