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2022年9月17日
目の下のクマ(くま)、たるみ治療における、いわゆる”脱脂法”と私の行う皮膚切開法を用いない”経結膜的下眼瞼形成術”の違い

いわゆる”脱脂”とは?  目の下のクマ(くま)、たるみ治療は、一般的に何故か”脱脂術”と呼ばれる下眼瞼下垂脂肪除去のみを行う治療であると誤解されています。 当クリニックで行う目の下のクマ(くま)、たるみ治療は、専門用語で述べると”経結膜的下眼瞼形成術(trans-conjunctiva lower blephaloplasty)と呼ばれます。この方法においては、下眼瞼下垂脂肪除去、”いわゆる脱脂術”は治療の一過程に過ぎません。 目の下のクマ(くま)、たるみ治療において、もし”脱脂”のみを行うのであれば、摘出する脂肪量は、全体の50%以下と、極力控えめに行うべきです。何故なら、”脱脂”のみを過剰に(全体量の70%以上)行うと、皮膚の凹みが生じる可能性があるからです。それは”脱脂操作”が、脂肪除去部分以外の皮膚の伸展度に影響を与え、凹みとして認識されやすくなるからです。 ですから、”脱脂”のみでは、脂肪摘出量が控えめにせざるを得ないため、数年後に症状再発の可能性が高くなります。”脱脂”はそれほど困難な操作ではなく、美容外科医を数年行った医師であれば、誰でも行える手技です。   皮膚切開法による目の下のクマ(くま)、たるみ治療  私の目の下のクマ(くま)、たるみ治療は10年程前、”脱脂”から始めました。しかし、”脱脂”のみだと、治適応は皮膚弾力性のある若年層だけで、中高年層の目の下の悩みを解決するのは不可能でした。それは中高年層の場合、”脱脂”のみだと皮膚自体のたるみが解消されないからです。 そのため、当時の中高年層の目の下のクマ(くま)、たるみ治療は、”脱脂”のみでなく、皮膚切開法を加えて皮膚自体のたるみを解消することが一般的でした。 皮膚切開法は目の下の睫毛のきわを、目に平行に切開する治療です。しかし、同時に目の下のクマ(くま)、たるみをお悩みになられている多くの患者さんが、皮膚切開法を用いた目の下のクマ(くま)、たるみ治療に躊躇する姿を目の当たりにしました。それは皮膚切開法を用いると、皮膚に傷跡が残ったり、目の下の形が変化したりと、後遺症の発生する可能性があったからです。   私の行う経結膜的下眼瞼形成術とは?  なんとか、皮膚切開なしに、目の下のクマ(くま)、たるみを改善する治療法を模索していたところ、米国の美容外科医師から、目の内側から行う下眼瞼形成術の基礎を学びました。 それ以来、私はこの治療手技を発展させ、中高年層でも皮膚を切らずに目の下のクマ(くま)、たるみを解消する方法を体得しました。その手法を、医学知識のない方々に文面にて伝えるのは困難ですが、ここで簡単に申し上げます。 その方法は皮下組織で皮膚がリフトアップするよう、”皮膚起こし”(リフトアップ)操作を丹念に行うことです。”脱脂”はこのリフトアップ操作を可能にするために必要量を除去しますが、その除去量は全体の60〜70%となります。 この皮膚”リフトアップ”操作を”脱脂”操作に加えることで、目の下のクマ(くま)、たるみ治療の成績は格段に上がり、現在では6〜70代の方でも皮膚切開を用いずに目の下のクマ(くま)、たるみ治療を行うことが可能となりました。 このように目の下のクマ(くま)、たるみ治療において、いわゆる”脱脂”操作と、私の行う皮膚切開法を用いない経結膜的下眼瞼形成術は、同一ではないことをご理解いただきたいと思います。

目の下のたるみ治療について
目の下のくま治療について

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